源氏全盛の頃の勧請とも、相模七左馬(鯖)、見事な総欅造り本殿
左馬神社 神奈川県横浜市泉区和泉町3253
[住所]神奈川県横浜市泉区和泉町3253
[電話]045-802-1370 - 御霊神社

左馬神社(なかのみやさばじんじゃ)は、神奈川県横浜市泉区和泉町にある神社。近代社格では村社。現在は御霊神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

中之宮左馬神社・中宮左馬神社・中の宮左馬神社とも、単に中之宮(なかのみや)とも呼ばれる。

創建年代は不詳だが、源氏全盛の頃の勧請と伝わる。平安時代後期から鎌倉時代にかけての頃のことか。御祭神は左馬頭源満仲(源ノ満仲)・天照皇大神

江戸時代初期の寛永2年(1625年)、和泉村の領主となった松平勝左衛門昌吉は、当社を村の鎮守として再興し、能見松平家の累代の祈願所とした。

昌吉から数えて九世孫にあたる松平光福が社殿を修復、武運長久・子孫繁栄を祈った江戸時代後期の文化13年(1816年)12月の棟札が現存する。

天保6年(1836年)11月の社殿新築上棟の棟札には、松平家をはじめ住民の名も記され、氏子の信仰も篤かったことが知られる。

『新編相模国風土記稿』和泉村の条にも「鯖明神社」と記載されている。境川中流域に12社ある鯖(サバ)神社の一つで、当社は特に「相模七左馬(鯖)」の一社とされた。

いわゆる厄除けの七サバ参りの一社である。社名については、もともと左馬だったが、後世鯖に訛ったといい、その後また現社号に戻ったようだ。

当社は、12社の中で、佐婆神社下和泉鯖神社とともに、源満仲を祀る三社のうちの一社となる。

明治6年(1873年)、村社に列した。昭和2年(1927年)、拝殿が再建された。流造の本殿は総欅造の見事な彫刻に覆われた近郷に比類のない文化財建造物。

昭和60年(1985年)、この本殿が近世社寺建築調査の対象になり、平成5年(1993年)の報告書に記載され、平成16年(2004年)にその本殿を保護する社殿が新築された。

例祭は9月第1日曜日。境内には木食觀正碑・庚申塔・西南の役の忠魂碑などがある。

【ご利益】
厄災除け、病気平癒、無病息災
左馬神社 神奈川県横浜市泉区和泉町
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