江戸初期には近郷8ヶ村の鎮守、久保の鎮守、天満宮と旧鳥居
杉山神社 神奈川県横浜市緑区三保町2079
[住所]神奈川県横浜市緑区三保町2079
[電話]045-941-3302 - 劔神社

杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、神奈川県横浜市緑区三保町にある神社。近代社格では村社。三保杉山神社とも。現在は劔神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。江戸時代初期の慶長9年(1604年)までは近郷8ヶ村の鎮守だったという。その後、久保村と呼ばれた三保の鎮守となった。

『新編武蔵風土記稿』久保村の条にも「杉山社」とあり、「除地、三百九十坪、免田二段餘、村の東の方にあり」とある。杉山神社72社の一つ。

また、「本社二間に二間半、拝殿二間に三間、本社に造り添たり、ともに巽向なり、村の總鎮守にして、例祭は十月十七日、社前に鳥居を立つ」とある。

明治になり、明治6年(1873年)、村社に列し、明治41年(1908年)には杉澤の天満宮と神明社、稲荷谷の神明宮、宮根の稲荷社、不明の神明社を合祀した。

また、明治44年(1911年)には、神明社・伊勢宮(天照大神3柱)、十二天社(猿田彦神)、天満宮(菅原道真)を合祀した。

大正9年(1920年)には神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は日本武尊。例祭は10月3日で、秋季例大祭。

戦前までの支流や、戦後の資料などにより、御祭神に異同がある。現在は、合祀神として、天照大神・猿田彦命を祀るとされている。

戦前には、倭健命・倭比売命弟橘比売命・菅原道真・天照大神・宇迦之御霊命・猿多彦命・大宮之比売命などの神名を記す資料があった。

昭和21年(1946年)、緊急勅令に基づき、神社本庁を包括団体とする自主団体として存続、昭和28年(1953年)に宗教法人杉山神社として設立された。

平成10年(1998年)、社殿が改築された。それまで合祀されていた天満宮(菅原道真)を境内社として遷した。

この境内社の天満宮は、最近整備されたことがうかがえるように、小規模ながら太鼓橋がある。またその鳥居は、本社の旧鳥居を使っている。

この旧鳥居は大正12年(1923年)の関東大震災時に倒壊したものを、翌大正13年(1924年)に修繕したもの。

他に境内には、拝殿・本殿の他、「村社杉山神社」の社号標や、手水舎、狛犬一対があり、御神木のイチョウがある。

【ご利益】
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杉山神社 神奈川県横浜市緑区三保町
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