江戸後期に、村の鎮守だった杉山・三島・山王の三社を奉斎
[住所]東京都町田市つくし野2-8-3
[電話]042-795-5351

杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、東京都町田市つくし野にある神社。つくし野杉山神社、古くは小川村杉山神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『新編武蔵風土記稿』には都筑郡24社、橘樹郡37社、久良岐郡5社、南多摩郡6社、計72社という膨大な杉山神社が記載されている。当社も杉山神社72社の一つ。

現在の明細帳には、横浜市37社、川崎市3社、町田市5社、稲城市1社で計46社である。このうち、当社は南多摩郡6社、町田市5社の中の一社に当たる。

創建年代は不詳、社宝の棟札には、江戸時代後期の文化4年(1807年)11月に杉山大明神、三嶋大明神、山王大権現の三社を現在地に奉斎したとある。

『新編武蔵風土記稿』小川村の条に、「杉山社」とある。また、「三島社」「山王社」も記載されており、いずれも別当は福壽院だったという。

「杉山・山王・三嶋の三社いづれも村の鎮守なり、年々九月二十六日、次第して一社づつ祭禮を行ふ」という関係だったという。

幕末の文久3年(1863年)9月、社殿を再建し、明治36年(1903年)10月26日、拝殿を新築、明治38年(1905年)9月には三島大明神・山王大権現を合祀した。

昭和5年(1930年)12月27日に社殿を改築。現在の社殿は昭和49年(1974年)9月27日の建立で、鉄筋コンクリート流造。

当社の御祭神は日本武尊事代主命大山咋命。例祭は9月27日。2月には境内で節分の豆まきが行われる。

境内坪数は282坪。境内地に、地頭の大久保勘三郎藤原忠寿の名のある天保11年(1841年)6月の石柱がある。

境内社に、稲荷社がある。また、『新編武蔵風土記稿』に「太神宮」と記載された小祠も祀っている。

なお、森山兼光『町田風土記』には、「天保14年の村差出書には仙元宮(浅間宮)が祀られていた」と記載されており、当社では大山祗命木花開邪姫命が配祀されているとされるが、不明。

【ご利益】
旅行・交通安全、商売繁盛、家内安全、産業振興
杉山神社 東京都町田市つくし野
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杉山神社 東京都町田市つくし野の御朱印