霊岸島と呼ばれた新川、永代橋近くの隅田川沿い、江戸中期創祀
[住所]東京都中央区新川1-31-4
[電話]-

渡海稲荷神社(とかいいなりじんじゃ/わたみいなりじんじゃ)は、東京都中央区新川にある神社。現在は深川稲荷神社の兼務社だという。御朱印の有無は不明。

古くは「中島」と呼ばれ、島の中央に亀島川から隅田川へ合流する堀を削って、これを新堀または新川と呼ぶようになった。

その川の北側を箱崎島、南を霊岸島と呼び、現在は前者が日本橋箱崎町、後者が新川になっている。当社はその霊岸島に鎮座している。

倉庫風の建物に、扉に木の札の社号標が掲げられているのみ。いつ来ても開いていないことで有名。倉庫の中を見た人によれば、神殿らしきものも何もなかったという。

東京メトロ茅場町駅から徒歩15分程度、永代橋近くの隅田川沿い、新川公園の手前左側にに鎮座。御祭神は不詳だが、倉稲魂命とも。

神社らしきものが何もないので、1度目は通り過ぎてしまうかもしれない。建物の2階は新川一丁目東町会事務所だという。

江戸時代中期の宝永元年(1704年)に創祀、当地が船着場だったことから現社号が定着した。幕末の文久3年(1863年)の地図に、越前堀川の北に「イナリ」と記載されている。

大正12年(1923年)の関東大震災、昭和20年(1945年)の東京大空襲により、古文書がすべて焼失したため、詳細を知ることができない。

【ご利益】
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渡海稲荷神社 東京都中央区新川
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