鳥居を共有して鎮座する稲荷二社、鳥居脇に3個の力石
[住所]東京都中央区佃1-8-4
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於咲稲荷神社・波除稲荷神社(おさきいなりじんじゃ・なみよけいなりじんじゃ)は、東京都中央区佃にある神社。於咲波除稲荷神社、波除於咲稲荷大明神などとも。御朱印の有無は不明。

佃堀の右岸に、鳥居を共有して鎮座する二社の稲荷神社である。両社とも創建時期・由緒は不明。

波除稲荷神社については、扁額に「正一位波除稲荷大明神」とあることから、伏見稲荷大社からの勧請であるとの指摘がある。

ただし、区内築地に同名の神社があり、そこからの勧請ではないかともされる。また、於咲稲荷神社の方には、「於咲稲荷大明神」の扁額がかかっている。

いずれも御祭神は不詳だが、稲荷大神とも、倉稲魂命ともされる。

当社の至近には、住吉神社森稲荷神社がある。森稲荷神社は佃住吉講によって管理されており、当社もやはり佃住吉講が管理しているという。

ただし、森稲荷神社が、住吉神社を頂点とする森一族ゆかりの稲荷であることが明確であるのに対して、当二社の稲荷はその点もよく分からない。

鳥居脇に置かれた3個の力石は、区有形民俗文化財に指定されている。楕円形の安山岩で、「さし石」と刻まれている。

「さし石」とは、この力石を持ち上げる動作を「さす」とか「あげる」といったことによる。佃島の若い漁業従事者らが、大正から昭和初期頃まで力競べを行っていたという。

【ご利益】
商売繁盛、厄災除け、地域安全
於咲稲荷神社・波除稲荷神社 東京都中央区佃
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