平安以前の創建、笠原氏・松下氏らの崇敬、大番頭など慣習
[住所]神奈川県川崎市幸区小倉1-4-6
[電話]044-588-1908

杉山大神(すぎやまおおかみ)は、神奈川県川崎市幸区小倉にある神社。小倉杉山大神とも。現在は天照皇大神の兼務社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。近年まで境内に古松の御神木二株があり、樹齢1000年近くと推定されており、当社の歴史は平安時代以前まで遡れる可能性があるという。

『日本書紀』第27代安閑天皇紀に四つの屯倉の中の一つとして、「橘花」があり、小倉村はその遺名との説がある。

この小倉村の北方に市坪という地名があるのは条里制の遺構ともされる。また、隣接する御宅郷も古郷として知られる。

皇室直轄領の小倉村はじめ、これら上代自然村落の生活の中心が当社で、その守護神として崇敬されたと考えられている。

戦国時代になると、後北条氏家臣で小机城主だった笠原氏の崇敬を受け、しばしばその代参を迎えたと伝わる。

江戸時代になり、小倉村は旗本松下氏の采地となり、毎年米3俵の寄進を受け、庄屋組頭などの肝煎によって当社は維持された。

領主松下氏は時に乗馬して参詣したと伝える。近年まで、鳥居前に下馬札が立てられていた。

現在、祭事の特殊慣習として、一年祭礼に大番頭、小頭役が一切を司る風習があり、村民一代一度の重事と考えられている。

これは陣屋の慣習の名残りで、古く宮座の組織の存在も推定される。

『新編武蔵風土記稿』小倉村の条に「杉山社」とあり、「本地不動二尺許の立像なり、村の總鎮守なり」、別当は無量院だったという。

御祭神は五十猛命。例祭はもとは10月18日だったが、現在は8月第1日曜日で例大祭、湯立の式が斎行される。その前日が宵宮祭。

境内社に、天照大神・道祖神社がある。境内の石造明神鳥居一基(高さ1丈1尺、柱間9尺、笠石1丈3尺)には「天明8年(1788年)9月北嶺南山玉林沙門覚田建之」との記銘がある。

【ご利益】
家内安全、地域安全、事業成功、開運招福
杉山大神 神奈川県川崎市幸区小倉
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