太田道灌が江戸城鎮護に、名刀・久国を寄進、拝殿額は勝海舟の筆
[住所]東京都港区六本木2-1-16
[電話]03-3583-2896

久国神社(ひさくにじんじゃ、久國神社)は、東京都港区六本木にある神社。近代社格では無格社。港七福神めぐりの布袋尊で、参拝すれば、当社のものと、布袋の御朱印を頂ける。

創建年代は不明。もとは旧千代田村紅葉、つまり江戸城、現在の皇居内に鎮座していたという。

室町時代の長禄3年(1457年)、太田道灌が千代田城を築城、寛正6年(1465年)にその城隍の鎮護として溜池に遷された。

道灌によって、名工・粟田口久国の作の刀が寄進されたことにより、久国稲荷神社と称された。粟田口久国は鎌倉時代の刀工で、後鳥羽上皇の御番鍛冶。

別当は岸照山林昌寺。戦国時代の永禄3年(1560年)、あるいは江戸時代中期の寛保元年(1741年)、六本木の現在地に遷座した。

御祭神は倉稲魂命。明治7年(1874年)、火災で類焼し、昭和20年(1945年)の空襲でも被災・全焼したが、久国の名刀は守られ、非公開だが現存する。

戦後、昭和20年(1945年)10月25日、現社号に改称。昭和28年(1953年)に社殿が再建された。

正面拝殿の額は勝海舟の筆によるものとされている。境内社に猿田彦神社がある。

例祭は6月8日。大正10年(1921年)作の黒漆塗り延軒屋根、勾欄造り、桟唐戸や欄間の木彫が見事な神輿や、獅子頭が境内で飾られる。

首都高と幹線道路、そして大繁華街の近くだが、境内は落ち着いている。おみくじの裏は英語で記載されおり、大吉は「EXCELLENT」、吉は「VERY GOOD」。

【ご利益】
開運招福、商売繁盛
久国神社 東京都港区六本木
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久国神社 東京都港区六本木の御朱印