一時期師岡城とも呼ばれた勝沼城の南、熊野三社大権現、シイの巨樹
[住所]東京都青梅市東青梅6-68
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師岡神社(もろおかじんじゃ)は、東京都青梅市東青梅にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

鎌倉時代の嘉元年間(1305年-1308年)、宝蔵山光明寺創建に際して、寺門守護として熊野三社大権現を勧請したという。

勝沼城の南に位置するが、永禄6年(1563年)頃に三田氏が滅亡した後、当地には師岡氏が入り、勝沼城も師岡城に改名されていた時期があった。

ただし、勝沼城、あるいは師岡城は、天正18年(1590年)、豊臣秀吉による小田原征伐の後に廃城になったと考えられている。

そのため、勝沼の地名は失われたが、勝沼神社に代表されるように、明治になり復活した。一方、当社は師岡という、わずか30年ほどの地名を引き継いでいる形になる。

その理由は不明。当社が師岡氏と関係している、師岡氏を奉っている(?)という説もある。

ただ、師岡氏の統治の時代、熊野三社大権現と呼ばれていたはずで、この時期に現社号が称されていたとは考えずらい。

明治2年(1869年)、現社号に改称するが、その際に何があったのかということだろうか。

ともかく、累代光明寺が奉仕し、幕末の弘化・安政年間(1844年-1860年)に至り、分割して村治領となったという。ただし、『新編武蔵風土記稿』には記載がない。

明治3年(1870年)には神仏分離令により、当社は一村の鎮守となり、明治6年(1873年)、村社に列した。

御祭神は、伊邪那美命・速玉之男命・事解之男命。境内面積は79.05坪(261平方メートル)。例祭は9月29日。

宵宮を含め、例大祭では、師岡囃子連、勝沼囃子会、西分囃子連などによる奉納囃子がある。

拝殿脇に市の天然記念物に「師岡神社のシイ」として指定されているシイの大木がそびえる。かつてはふくろうも営巣していたという。

このシイノキは、樹齢500年とされ、幹周5.7メートル、樹高約12メートル。市内の中では、千ヶ瀬神社のものに次ぐ大きさ。

ちなみに、「師岡神社」でウェブ検索すると、横浜市港北区の著名な師岡熊野神社がヒットする。当社も熊野神社の一つなので、余計紛らわしいが、別の神社。

当社を検索する際は、「師岡神社 青梅市」など、工夫しなければならない。

【ご利益】
家内安全、リフレッシュ、諸願成就
師岡神社 東京都青梅市東青梅
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師岡神社 東京都青梅市東青梅の御朱印