戦国期に信濃からの移住者が氏神として創建、室町期の本殿
[住所]大阪府東大阪市中新開1-11-20
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諏訪神社(すわじんじゃ)は、大阪府東大阪市中新開にある神社。御朱印の有無は不明。

当社に伝わる、現在は市文化財に附指定されている『氏神三社興隆期』によれば、当社の起源は戦国時代の天文元年(1532年)9月26日。

信濃国諏原之庄の住民諏訪連の子孫らが当地に村を開き、新田を拓いて中新開村と名付け、諏訪大明神、稲荷大明神、筑波大権現の三社を勧請したという。

中央に諏訪大明神、左殿に稲荷大明神、右殿に筑羽大権現、この三社はすなわち当村の氏神だという。

「神の擁護により天下泰平、国土安穏、五穀成就、無病無難、我が村民子孫永久に繁盛、三社の神徳仰ぐべき也」とあり、「巻物三巻を我が子々孫々に伝える」としている。

現在は、その中の諏訪大明神一社が現存し、それが当社となる。明治期だろうか、一時期、栗原神社に合祀されていたという。

本殿は覆屋の中に大切に保存されており、一間社流造、柿葺で、社殿の規模のわりに柱や梁などの部材が太く、木鼻の細部とともに室町様式をひくと考えられている。

一方、庇や身舎の四周には写実的な花鳥彫刻をもつ蟇股をいれるなど、桃山様式の華やかさも混在するという特色がある。

海老虹梁に江戸初期の様式がみとめられ、部材の多くもこの頃のものとみられることなどから、室町末期に建立されたのち、江戸初期に大改修が行われたと考えられている。

建立年代が明らかで、市内に現存する最古の建築であるとともに、中新開の歴史を伝える貴重な記念物として、市の文化財(建造物)に指定されている。

【ご利益】
家内安全、地域安全、武運長久・勝運
諏訪神社 大阪府東大阪市中新開
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