南北朝期の創建、幕末以来の下宿囃子と武蔵野台地でも稀な大ケヤキ
[住所]東京都清瀬市下宿2-515
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下宿八幡神社(したじゅくはちまんじんじゃ)は、東京都清瀬市下宿にある神社。近代社格では村社。単に八幡神社とも。御朱印の有無は不明。

南北朝時代初期の暦応年間(1338年-1342年)、新田義輔が創建したと伝えられる。新田義輔については不詳。

清戸下宿の鎮守として崇敬され、『新編武蔵風土記稿』清戸下宿の条にも「八幡宮」と記載され、「例祭三月・八月共に十五日を用ゆ」などとある。別当は圓通寺。

御祭神は応神天皇。明治6年(1873年)、村社に列した。境内社が一宇ある。現在までに例祭は4月23日の春の祭礼と、9月14・15日の秋の祭礼で、とうろう祭。

下宿囃子が伝わる。江戸時代後期から幕末にかけての時期、この地域を訪れた飴屋職人の発案で、若者たちの娯楽と善導を図るために始められたものだと伝えられる。

その後、口伝え、手伝えで受け継がれ、当社の春と秋の祭礼に奉納し、明治・大正・昭和初期に全盛を極めた。戦時中に一時中断されたが、戦後復活し、当社祭礼や市の行事に参加している。

当社の鳥居の脇には大ケヤキがある。「下宿八幡神社のケヤキ」として、市の天然記念物に指定されている。

このケヤキは樹高26メートル、周囲5.95メートル、枝張りの長径は20.7メートル、短径は12.9メートル。枝下高が11メートル。樹齢は約350年と推定される。

ケヤキの大木の多い武蔵野台地にあっても、ここまでの大木は珍しく、樹高のわりには幹が太くならず、まっすぐに伸びているのが特徴。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、家内安全、リフレッシュ
下宿八幡神社 東京都清瀬市下宿
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