上野国碓氷郡八幡より遷座、甲州街道沿い、鎌倉期銘の本地仏が重文
[住所]東京都府中市白糸台1-42-5
[電話]042-363-1273

上染屋八幡神社(かみそめやはちまんじんじゃ)は、東京都府中市白糸台にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

鎌倉時代末期の正慶2年(1333年)、上野国碓氷郡八幡より武蔵国府に遷座したと伝わる。御祭神は品陀和気命

本地仏に、上州八幡の庄などの地名の他、鎌倉時代中期の弘長元年(1261年)の銘が残されている。

南北朝時代の正平11年(1356年)、武蔵守新田義宗が社殿を再建した。江戸時代前期の承応2年(1653年)8月、多摩川の洪水で社地が流失したため、現在地に遷座した。

上染屋村の鎮守で、『新編武蔵風土記稿』上染屋村の項にも「八幡社」とあり、「鳥居は街道をのそめり」などとある。別当は、玉蔵院で、染屋山神宮寺と称したという。

明治8年(1875年)、村社に列した。昭和3年(1928年)、本地仏が国宝に指定された。これは旧国宝で、現在は「銅造阿弥陀如来立像」として重要文化財に指定されている。

昭和8年(1933年)8月、宝物殿を建設し、昭和15年(1940年)10月に覆殿を新築した。

戦後になり、昭和30年(1955年)9月、仮拝殿を新築、昭和41年(1966年)8月には祭器庫が改築された。境内社に、稲荷神社がある。

例祭は9月15日。現在の9月第2土・日曜日か。太鼓や神輿の巡行がある。

京王線多磨霊園駅から北へ500メートル、国道20号、いわゆる甲州街道沿いに鎮座している。かつての参道が旧甲州街道からまっすぐに伸び、参道に甲州街道が横切っている形。

当社の拝殿の造りはシンプルながらも本殿へと続く流線形の屋根は美しいと定評がある。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、家内安全
上染屋八幡社 東京都府中市白糸台
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