江戸初期の勧請創建、平成の世に改称、10月に2台のだんじり合わせ
[住所]大阪府大東市諸福1-7-13
[電話]072-876-0044

諸福天満宮(もろふくてんまんぐう)は、大阪府大東市諸福にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

江戸時代初期の寛永20年(1644年)、当地に勧請し、菅原道真公を御祭神として創建された。市内の神社の中で、唯一創建年代が明確な神社とされる。

もとは産土神社と称していたようだが、明治5年(1872年)には菅原神社に改称された。市内には三箇・御領・深野北に菅原神社がある。

平成の世になり、社殿修復の際、菅原神社と書かれていた額の板をめくると、天満宮の字が現れた。

江戸時代中期の宝暦2年(1752年)作成の菅原道真画像の掛軸を入れた箱の表にも「天満宮」の銘があった。

そこで、平成11年(1999年)に現社号に改称した。

市指定文化財の本殿は、一間社と呼ばれ、江戸時代初期の桧皮葺の流造りで、円柱・波風・木鼻などにみられる彫刻は、江戸初期の面影をよく残している。

平成の修復でもとの鮮やかな色彩が蘇った。例祭は10月24日・25日の固定。地車(だんじり)の曳行がある。市のだんじりまつりの一つ。

曳行では「オーターオーター」の掛け声がかかり、JR鴻池新田駅北側の鴻池橋の近くで、西諸福地車と東諸福地車が合う。

お互いだんじりの後ろを担ぎ上げて礼をするが、相手を威嚇するような雰囲気も。両者が口上による手打ちを行うと、激しく囃子が鳴り響く。

境内の石造物では、天和2年(1682年)9月の石鳥居が最も古く、燈篭(燈籠)のうちでは元禄3年(1690年)9月の拝殿前の春日燈籠が最も早い。

手水鉢は寛保2年(1742年)3月奉納のもので、狛犬は文政6年(1823年)11月の建立。

延享2年(1745年)正月に奉納された燈籠には「河内国茨田郡諸福村五人組伊勢講中」とあり、当時、当地に伊勢の神宮(伊勢神宮)の信仰集団が存在していたことが確認されている。

境内には牛舎・牛神像や力石がある。また、境内社に歯神社があり、参拝すれば、歯痛によく効くと伝わっている。他に境内社一宇がある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、歯痛、身体壮健、地域安全
諸福天満宮 大阪府大東市諸福
【関連記事】
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧