江戸前期には存在、江戸中期の奉納神刀、10月秋祭は巨大だんじり
[住所]大阪府大東市三箇5-2-3
[電話]072-872-8235

三箇菅原神社(さんがすがわらじんじゃ)は、大阪府大東市三箇にある神社。近代社格では村社。正式には菅原神社のみ。御朱印の有無は不明。

創祀・創建年代は不詳。江戸時代前期の延宝7年(1679年)、「三箇村検地帳」にはすでに記載されているため、それ以前の創建となる。

住道地区の氏神で、当時は「氏神天満宮」と称されていた。社地内には稲荷社も鎮座し、天神とともに五穀豊穣の神として信仰を集めた。

御祭神は菅原道真。西の隣接地には曹洞宗宇治興聖寺末の水月院があった。現在も墓石が残存し、神仏混合の面影を残している。

社宝に神刀がある。これは江戸時代中期の宝永年間(1704年-1711年)、氏子達が神威の高揚を願って奉献したもの。

明治になり、現社号に改称され、水月院も廃寺になって独立。大正8年(1919年)、府によって「三箇城址」の碑が建立された。

三箇城は、中世に三箇氏が深野池の中にあった島に築いた城で、戦国時代には三好氏の本城である飯盛山城の支城だった。

現在までに位置は特定されておらず、当社はその候補地の一つという位置付けになる。

当社の例祭は10月中旬。秋祭りで、地車(だんじり)の曳行がある。巨大なだんじりで、これを見事に操りながら狭い道を行く様は圧巻。

市のだんじりまつりの中で、三箇は住道だんじりまつりに含まれる。

往時は、西の口、江の口南、江の口北、大箇(だいが)、下野、押廻からのだんじり計6台が引き出され、社頭に並んだという。当社前には6連だんじり小屋が残る。

境内社に、三徳稲荷社・菅納大神、錦竜権現がある。また、市内には御領と深野北に当社と同名の神社がある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、五穀豊穣・商売繁盛
三箇菅原神社 大阪府大東市三箇
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