鎌倉期に片埜神社を勧請、1ヶ月に及ぶ祭礼、戦国期に焼失も再興
[住所]大阪府枚方市村野本町29-1
[電話]072-847-1310

村野神社(むらのじんじゃ)は、大阪府枚方市村野本町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

京阪電車・交野線の村野駅から東に8-10分歩いた小高い森の中に鎮座している。隣には広大な村野浄水場がある。

鎌倉時代の弘安2年(1279年)2月8日、牧野にある一の宮、片埜神社の御分霊を勧請して創建された。山之上の山田神社と同時期に御分霊・建立された。

御祭神は、素盞嗚命櫛稲田姫命。京都の八坂神社と縁が深く、素戔嗚尊奉祀神社「全国清々会」にも加盟している。

創建された年の9月19日の祭礼には、神輿を拝殿に奉り、天野川の西に御旅所を設け、同月21日には行列をなして神輿を渡した。

そして、日々お神酒や旬の物をお供えし、10月19日に当社に帰るまで30日間続いた。この時以来、毎年この祭礼を執り行ったと伝えられている。

当社の創建以前から、惟喬親王(844年-879年)が狩猟の時、大勢を連れて遊覧した荘園の地とも言われ、何らかの宮祠があったともされる。

創建以降、由緒は詳しくは伝わっていないが、戦国時代、松永弾正の兵乱の時、社殿は全て焼失、しかし御神体は無事だったため、村民が一致して社殿を再建したという。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治41年(1908年)12月に神饌幣帛料供進社に指定された。現在の社殿は、昭和38年(1963年)10月竣工の鉄筋コンクリート造り、銅板葺。

神宮遥拝所は本殿新築20周年記念として、昭和58年(1983年)10月に建立された。また、手水舎は平成3年(1991年)12月15日に建設された。

例祭は10月14日で、秋季大祭。正月の注連縄づくり、焼納祭(とんど焼き)などとも含めて、子供御輿や布団太鼓の巡行が行われる。

境内末社に、本殿の中に祀られている住吉神社、西野神社・次野神社・乾野神社・火産靈神社の合殿、金毘羅神社、稲荷神社がある。

境内には、当社が運営する保育園が併設されており、また、その2階にはデイサービスセンターもあって、園児と利用者間の交流なども行われている。

郡津の駅から新天野川橋を渡り、釈尊寺を頼りに坂を登ると、寺の手前に細い道があって、そこを入って行くと小さな森があり、その中に鳥居と大きな磐座が祀られている。

これが当社の遥拝所で、しめ縄が飾られた2メートルを超す磐座を参拝すると、北北東に当社の本社を拝むことになる。

【ご利益】
厄災除け、夫婦和合、家内安全、地域安全
村野神社 大阪府枚方市村野本町
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村野神社 大阪府枚方市村野本町の御朱印