村の鎮守だった御嶽大神を白山権現が合祀、9月華やかな神輿渡御
[住所]東京都世田谷区南烏山2-21-1
[電話]03-3308-9663

烏山神社(からすやまじんじゃ)は、東京都世田谷区南烏山にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

このあたりに泉澤寺という寺があったが、戦国時代の天文年間(1532年-1555年)に現在の川崎市内にあたる橘樹郡に移されたが、現在も字名として残っている。

創立や由緒などは不詳。境内には元文元年(1736年)9月と記載された手水鉢あり、これより以前には存在していた。

創建当時は白山比咩大神を祀る白山権現社だったが、その頃の烏山村の鎮守は御嶽大神を祀る御嶽神社だったとされる。

社史によれば、天保3年(1833年)、大嵐により社殿が大破したため改築、幕末の嘉永3年(1850年)、御嶽神社を白山権現社に遷宮・合祀した。

御嶽神社からの時代を含め、古くから村の鎮守として、 旧千歳村の中では最大の氏子数をもち、村民の崇敬を集めていた。

『新編武蔵国風土記稿』によると「除地三段ニ畝ニ歩、小名泉沢寺ノ並ニアリ。村ノ鎮守ナリ。本社六尺四方。南向。拝殿ニ間ニ三間。神体白幣ヲ建ツ」とある。

また、「社ノ廻リニ松杉ノ類村立リ。鎮座ノ初ヲ詳ニセズ。上高井戸村医王寺ノ持」ともある。

明治6年(1873年)には村社に列し、大正7年(1918年)、現今の社殿が新築された。

昭和7年(1932年)には、社号を白山神社から白山御獄神社に改称した。昭和37年(1962年)には町内の天神社・神明社・稲荷社を合併して、現社号に改称した。

天神社は、菅原道真公を祀り、もとは烏山町713番地にあった。神明社は、天照皇大神を祀り、もとは鳥山町913番地にあった。

稲荷社については、鳥山町にあった2社(いずれも御祭神は倉稲魂命)のうち、杉田一族の稲荷の方が合祀された。

もう一つは、志村稲荷で、志村一族によって祀られたものがある。現在、鳥山持社の境内に置かれている。

昭和39年(1964年)に神楽殿を改めて新築して今日に至っている。

例大祭が9月24日。春祭2月24日。秋祭11月24日。月次祭毎月15日。元旦祭1月1日。初午祭2月初午日。神明祭3月11日。天神祭4月25日。

例祭は今時珍しい毎年固定日で、9月23日に宵宮、翌24日に本祭となっている。宵宮で、氏子三町による神輿の連合渡御が旧甲州街道を練り歩く。

祭りのハイライトと呼べるような賑やかな神輿渡御である。両日ともに夜には奉納演芸が行われ、境内が比較的広いため、多くの出店が所狭しと並ぶ。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、地域安全、開運招福、学業・受験合格
烏山神社 東京都世田谷区南烏山
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