籠神社の東に位置、雄略天皇に父を謀殺された二人の皇子を奉斎
[住所]京都府宮津市難波野
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麓神社(ふもとじんじゃ)は、京都府宮津市難波野にある神社。御朱印の有無は不明。

籠神社の東に位置し、その奥宮である真名井神社にもほど近い。創祀・創建年代は不詳。御祭神は、弘計王・億計王の兄弟。

眉輪王の変」で、第20代安康天皇が暗殺される事態になり、皇位継承が混乱した時期。安康天皇の弟である大泊瀬皇子、後の第21代雄略天皇が政敵一掃を図っていた。

その中に、弘計王と億計王の父である市辺押磐皇子も含まれており、父が殺される際に二王は家臣の日下部使主に連れられて丹後半島に逃亡した。

日下部使主は出てこないものの、二王の悲劇と逃亡、その後の都への復帰の経緯は『古事記』にも記載されている。二王が後の第23代顕宗天皇、第24代仁賢天皇である。

二王は豊受大神を祀る丹後の豪族である今田三郎により匿われたとされている。今田三郎は丹後海人族で、日下部氏の祖である浦嶋子の弟とされている。

浦島子は『日本書紀』雄略天皇記に登場する奇談の主人公で、おとぎ話『浦島太郎』のモデルとして知られる。

以上、籠神社はもちろん、伊根町にある式内社である浦嶋神社とも絡んできそうな伝承である。

その後の由緒なども不詳。境内も質素で、麓大神の扁額がかかる社殿と、狛犬一対、石仏などがあるのみ。

【ご利益】
諸願成就
麓神社 京都府宮津市難波野
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