戦国期創建の「てんのうさん」、航空業界の崇敬者、7月羽田まつり
[住所]東京都大田区本羽田3-9-12
[電話]03-3741-0023

羽田神社(はねだじんじゃ)は、東京都大田区本羽田にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

戦国時代、蒲田・六郷・羽田から大師河原一帯を領し、羽田浦水軍の実質的な支配者だった行方与次郎が、牛頭天王社を祀ったことに始まる。

御祭神は、素盞嗚尊稲田姫尊。江戸時代には、現在の本羽田である旧羽田村と、同じく羽田の旧羽田猟師町の鎮守だった。

牛頭天王社の名残として、今でも「てんのうさん」と親しまれている。徳川家の他、島津家、藤堂家などの崇敬を受けていたという。

特に幕末の文久元年(1861年)、疱瘡(天然痘)がまん延した際、13代将軍徳川家定が病気平癒を祈願し、治癒したことから、病気平癒の神としても信仰された。

境内にはそれを記念した八雲神社之碑が建立されている。

かつては羽田村自性院内に祀られていたが、明治維新の神仏分離により八雲神社として独立、明治40年(1907年)に現社号に改称した。

昭和6年(1931年)、「東京飛行場」が開設された。その後戦中・戦後の変遷がありながら、これが現在の東京国際空港、つまり羽田空港である。

日本を代表する空港の一つである羽田空港も氏地に含まれたため、現在、当社は航空安全の神として、業界関係者から篤く崇敬されている。

昭和63年(1988年)、現社殿に造替された。例祭は4月18日で例大祭。7月最終土・日曜日が夏季例大祭で、「羽田まつり」の名で知られる。

神輿の担ぎ手だけで3000人、3万人を超す見物客が訪れる大規模な祭典。特徴は、通称「ヨコタ」という神輿の担ぎ方にある。

神輿を左右90度にたおし、大きくローリングしながら進むもので、右の人がはね上がると左の人がしゃがむ、これを交互に繰り返す、勇壮、独特な担ぎ方。

日曜午後から行われる町内神輿連合渡御(神輿パレード)では13町会13基の神輿が3時間近くヨコタで練り歩く。

また、地元小学生などによる「よこさい」奉納が行われ、氏子として、羽田空港からは全日空・日本航空の客室乗務員など合わせて数十名のボランティアも参加する。

境内社に、羽田稲荷神社・増田稲荷神社・鈴納稲荷神社(宇迦之御魂神)・日枝神社(大山咋命)がある。

また、明治初年(1868年)に竹山された富士塚があり、富士浅間神社が鎮座する。羽田富士と呼ばれ、区唯一の富士塚ともされ、区の有形民俗文化財に指定されている。

本羽田1-29の飛地境内地には別宮羽田神社御旅所がある。例大祭時には本社で大祭式執行後、ここで清祓式が行われる。

兼務社に、白魚稲荷神社・中村天祖神社・重幸稲荷神社・妙法稲荷神社・鴎稲荷神社・水神さま・糀谷神社・浜竹神社・西仲天祖神社・西一仲江名神社・仲江名神社・三徳稲荷神社・村守稲荷神社・萩中神社がある。

【ご利益】
夫婦和合、病気平癒、航空・交通安全(公式HP
羽田神社 東京都大田区本羽田
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羽田神社 東京都大田区本羽田の御朱印