鎌倉初期の創祀、光秀も戦勝祈願、9月に湯を振りまく神事
[住所]京都府亀岡市千代川町北ノ庄穴虫42
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岩城神社(いわしろじんじゃ)は、京都府亀岡市千代川町北ノ庄穴虫にある神社。御朱印の有無は不明。

鎌倉時代初期の寿永2年(1183年)の創祀だという。御祭神は、市杵島比売命大山咋命。大山咋命は亀岡盆地開拓の神と伝わる。

室町時代の宝徳2年(1450年)、丹波守護の細川勝元が神領を寄進、戦国時代の永禄2年(1560年)には亀山城主の明智光秀が八木城攻めの戦勝祈願をしたという。

江戸時代には当地が旗本の能勢氏の領地になり、名君と誉れ高い能勢宗右衛門が社殿などを整備した。現在の社殿は江戸時代前期の延宝7年(1679年)ころまでに建てられたもの。

本殿は一間社流造檜皮葺、総欅素木造の比較的質素な構えの建物。向拝は一般的な連三斗、中備に蟇股、虹梁木鼻を象鼻としている。

蟇股は身舎正面に鯉、向拝背面に牡丹の彫刻を配し、足よりもかなり出た立体的なものになっている。

毎年9月6日に湯立祭という神事が斎行される。幕末に寄進された大釜が二つあり、この大釜で酒と塩を入れた湯が煮立てられる。

その湯に神職がササを浸して参列者や境内に湯を振りまき、無病息災、地域の平和を祈願する。使われたササは氏子の家に配られてお守りとされる。

市内で実際に湯を振りまく湯立神事は、畑野町の西山神社や保津町の請田神社(保津八幡宮)など数社に残るのみ。

【ご利益】
無病息災、病魔退散、地域安全、子宝・安産
岩城神社 京都府亀岡市千代川町北ノ庄穴虫
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