もとは名主の邸内社、江戸前期以降に円能寺が管理、9月に例大祭
[住所]東京都大田区山王1-6-2
[電話]03-3771-1916

大森山王日枝神社(おおもりさんのうひえじんじゃ)は、東京都大田区山王にある神社。正式には日枝神社のみ。

近代社格では村社。現在は天祖・諏訪神社の兼務神社である。ただし、当社の社務所に人がいれば、当社で御朱印を頂ける。

創建の由緒は不詳。もとは新井宿村の名主だった酒井権左衛門の邸内に祀られた山王権現で、山王社と称された。

御祭神は、大山咋命大己貴命。鎮座地である山王地区は、新井宿村の一小字で、地名の由来は当社の社号である。

江戸時代前期の延宝5年(1677年)、領主の木原義永の暴政に耐えかね、幕府への直訴を画策していた酒井ら新井宿義民六人衆が捕らえられ、斬首された。

以後、現在も当社地に隣接する成田山圓能寺(円能寺)が別当として当社を管理した。

『新編武蔵風土記稿』にも、「山王社」とあり、「社地地頭除地7畝20歩。大井村の界によりてあり、当社あると以此邊を土俗に山王村と呼ぶ」とある。

明治元年(1868年)、神仏分離令により圓能寺から独立し、現社号に改称された。大正12年(1923年)、社殿を新築、同年の6月8日には村社に列した。

現存の石鳥居と狛犬には、この社殿新築の年の銘が残る。昭和20年(1945年)の空襲により社殿は焼失したが、昭和35年(1960年)に再建された。

例祭は9月第3土・日曜日で例大祭。神輿の渡御があり、境内には多くの露店が出て、多くの人で賑わう。

境内社に、栄利稲荷神社・山王稲荷神社(宇迦之御魂神)がある。山王稲荷の脇には二体の三猿付き青面金剛像とおたぬき様が安置されている。

他に、江戸時代後期の文政2年(1819年)銘の庚申塔がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全、病気平癒、縁結び
大森山王日枝神社 東京都大田区山王
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