平安時代から存在したとされる大森総鎮守、三頭の龍の伝承
[住所]東京都大田区大森東3-9-19
[電話]03-3761-3912

貴舩神社(きふねじんじゃ)は、東京都大田区大森東にある神社。近代社格では村社。大森貴舩神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。厳正寺を創建した法円上人とともに当地へ来た田中大夫が、鎌倉時代の文永3年(1266年)、当社の末社熊野神社(伊邪那美命)を創建したと伝わる。

つまりそれ以前から、平安時代ともされるが、当社は存在していたことになる。当社の御祭神は高龗神。字は違うが、いわゆる貴船神社の流れだろう。

水を司り、水利のある地に奉斎されたために「貴舩」という。また、「木生嶺」として、山中深く鎮まる。あるいは「金船」として宝船の意であるともされる。

三頭の龍が神使として仕えているといわれ、あさりを断って祈願すれば、腫物が治癒するという伝承があった。

明治までの別当は蜜乗院。明治5年(1872年)、村社に列し、明治18年(1885年)には町民申し合わせの上、当社を大森総鎮守に決定したという。

江戸時代後期の文化10年(1813年)に造営された旧社殿は関東大震災で倒壊し、その後再建された社殿も昭和20年(1945年)4月の空襲で焼失した。

戦後になり、昭和26年(1951年)から5年の歳月をかけ、昭和30年(1955年)には現社殿が再建された。

例祭は10月10日。5月中旬に夏祭りが行われる。大曳き太鼓巡業、祭礼パレードやカラオケなどが2日間にわたり行われる。

境内社に、熊野神社の他、稲荷神社(倉稲魂命)がある。明治33年(1900年)造の狛犬がある。

また、大森西5-27-7に鎮座する貴舩神社(貴船神社)を兼務している。この大森西の同名神社は、菅原神社を合祀したため、特に貴菅神社とも呼ばれる。

境内には太鼓橋があり、現在は暗渠になっているが、以前はこの橋の下に水路があり、貴船掘に流れ込んでいた。上述の大森西の同名神社とつながっているともされた。

なお、大森西2-23-6に鎮座する諏訪神社の祭礼、神事では、当社の宮司が呼ばれるという。

当社境内には、この諏訪神社にもある、大森漁業の終焉を記念した「漁業納畢之碑」が建立されている。

【ご利益】
事業成功、産業振興、地域安全、家内安全、病気平癒
貴舩神社 東京都大田区大森東
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貴舩神社 東京都大田区大森東の御朱印