葛西城の新宿の鎮守、もとの山王社、平成の世に建て替え、9月渡御
[住所]東京都葛飾区新宿2-17-17
[電話]03-3607-5490

新宿日枝神社(にいじゅくひえじんじゃ)は、東京都葛飾区新宿にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創祀・創建年代は不詳。新宿は、戦国時代小田原に本拠をもつ後北条氏によって対岸の葛西城の町場として、新しく整備された宿で、当社はその鎮守。

別当寺の山王山鏡智院は、上小松村(東新小岩4丁目)正福寺の末寺宝蓮寺の門徒で、戦国時代の永禄2年(1559年)の起立とされるため、当社も同時期の鎮座だともされる。

御祭神は大山咋命。もとは現在地よりもやや西方にあったが、江戸時代中期の享保14年(1729年)、中川改修の時、現在地(鏡智院境内)に遷座した。

翌享保15年(1730年)9月、新たに社殿を営み、延享元年(1744年)3月、寛政11年(1799年)1月に改築した。

その間、宝暦11年(1761年)には境内社の水神社が鎮座した。当社の境内社は現在までに、他に稲荷神社(よふき稲荷社)がある。

幕末の安政2年(1855年)10月の大地震で拝殿の一部が破損し、安政4年(1857年)9月修復された。

『武蔵国風土記稿』新宿町の条に「山王社 町ノ鎮守ナリ。宝蓮寺持」と記載されている。

『東京府志料』新宿町の条には「日枝神社 駅ノ鎮守ナリ。モト山王社ト云。一新後、社号改マル。明治5年11月郷社トナル。末社5社。社地126坪」とある。

明治維新に際して別当鏡智院は無住であったので、当社を管理していた本寺の宝蓮寺秀鏡は、明治元年(1868年)11月、町内の百姓八郎右衛門を鏡左近として当社の神職にしたい旨許可を得た。

翌明治2年(1869年)正月、鏡左近は神祗官から当社神主職に補せられた。鏡智院は間もなくして廃寺となった。

社殿は明治44年(1911年)、幣殿は昭和11年(1936年)10月、神楽殿は昭和6年(1931年)10月に造営されたが、平成21年(2009年)に建替えられた。

例祭は9月15日。近年は社殿の建替えなどもあり、不定期とはなっているが、トラック山車が祭り囃子を奏でながらの神輿渡御がある。

【ご利益】
家内安全、地域安全、商売繁盛
新宿日枝神社 東京都葛飾区新宿
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