古墳期の稲荷塚、伏見稲荷と同時に神降り、奥の宮、働く女性の守護
[住所]京都府京都市山科区西野山中臣町25
[電話]075-581-1834

折上稲荷神社(おりがみいなりじんじゃ)は、京都府京都市山科区西野山中臣町にある神社。折上神社、山科稲荷などとも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創祀年代は不詳。境内にある、市の史跡に指定されている稲荷塚は古墳時代のものと考えられ、稲荷神の前身、祖先神(田の神)が奉斎されていた聖地だという。

奈良時代の和銅4年(711年)、西野山、後の稲荷山の三の峯に稲荷神が降った同じ時、この折上の森にも降ったと伝わる。

当社は稲荷山の東に位置し、後に稲荷山の西側山麓に遷座した伏見稲荷大社とは、三の峯を経て、一直線につながるレイラインを構成している。

そのため、伏見稲荷の奥の宮としても信仰された。御祭神は、倉稲魂神保食神稚産霊神

幕末、孝明天皇が即位した時、側に仕える多くの女官が病気になったため、当社に祈祷が命ぜられた。

祈祷の後、女官達が奇跡的に回復したことから、女官達の間で「折上稲荷様の御利益は折り紙付き」と言われるようになった。

そして天皇は、今後も女官達が元気で働いてくれるようにと願いを込めて「長命箸」を当社に奉納した。

以来 、当社は「働く女性の守り神」として厚く信仰されるようになった。芸妓から大富豪ジョージ・モルガンの妻となりアメリカに渡った「モルガンお雪」も信仰していたという。

現在、女性社長、起業家からOL 、また女優や女性芸能人、女性タレントがお忍びで参拝することもあるという。

例祭は6月第1日曜日で、折上稲荷祭。神輿の巡行があり、当社の由緒から、女性の担ぎ手も多く混じっているのが特徴。

子ども神輿はキツネの面をつけた子どもが巡行する。宵宮の前日土曜日と、当日の日曜日のみ、「稲荷祭折り上げきつね御守」の授与がある。

境内社に、三九郎稲荷神社(三苦労稲荷)、寶大神(たからおおかみ)がある。寶大神は株式投資、宝くじ、賭け事の祈願の信仰が厚く、金運アップのパワースポットとしても知られている。

他に、人間の脳にそっくりな木のコブ「お稲荷さんの授け知恵」、モルガンお雪もご利益を頂こうと座ったという「長橋御局様腰かけ石」などがある。

【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、事業成功、女性守護、病気平癒(公式HP
折上稲荷神社 京都府京都市山科区西野山中臣町
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折上稲荷神社 京都府京都市山科区西野山中臣町の御朱印