「有馬音大神」廃絶した国史記載の由緒ある式内社を近年再興
堅真音神社 和歌山県和歌山市神前253
[住所]和歌山県和歌山市神前253
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堅真音神社(かたまおとじんじゃ)は、和歌山県和歌山市神前にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 名草郡「堅眞音神社」に比定される式内社(小社)の参考社。

式内社としては、『紀伊続風土記』には、「今は廃絶」とあり、江戸時代には「堅真音神享保甲辰」という八字が彫られた碑が建てられたのみ。

一般に現在は鳴神社の境内摂社である逆松社(堅真音神社・香都知神社)が後継社であるとされている。

当社は、その逆松社から分祀したもの。式内旧地とされる花山は現在、産業廃棄物が積まれているため、そこには復興できず、当地に小祠として復活した。

御祭神は、神吾田廉葦津姫命、つまり木華咲耶媛命

式内社「堅眞音神社」の創祀・創建年代は不詳。『日本三代実録』貞観元年(859年)5月26日に堅真音ノ神として従五位上が授けられた。

貞観7年(865年)春正月17日には官社に列し、貞観8年(866年)閏3月13日には従四位下に進み、最終的には正一位が加えられたという。

『紀伊国内神名帳』には「有馬音大神」とある。また、「音明神」とするものもある。有馬は地名で、当地は往古、有馬郷と呼ばれた。

現社号の「音」はこの時以来の名残として、「堅眞/堅真」に関しては意味は不詳。

【ご利益】
子宝・安産、地域安寧、家内安全
堅真音神社 和歌山県和歌山市神前
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