荒田直の祖神を奉斎か、6ヶ村の産土神、末社124社の大社
荒田神社 和歌山県岩出市森237
[住所]和歌山県岩出市森237
[電話]-

荒田神社(あらたじんじゃ)は、和歌山県岩出市森237にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 紀伊国 那賀郡「荒田神社二座」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。『紀伊続風土記』によれば、御祭神は高魂命と、その五世孫の劔根命で、荒田直の祖神を奉斎したものと考えられている。

一方で、「荒田」という名は、天照大神の荒魂の意味であり、廣田神社と同神、つまり天疎向津姫命(瀬織津姫)・神功皇后応神天皇とする説がある。

また、応神天皇皇女荒田皇女を祀るという説もある。さらに、『紀伊続風土記』『名所図会』では、和泉国大鳥郡の陶荒田神社と同神としている。

『紀伊国神名帳』には、地祇として「従四位上 荒田神」と記載されている。

かつては、森・堀口・川尻・今中・西坂本・押川の6ヶ村の産土神で、庄中の末社124社という大社だったという。

天正年間(1573年-1592年)の兵火で焼失、この際、古文書なども失われ、古い由緒などは分からなくなった。

明治6年(1873年)4月、村社に列し、明治41年(1908年)4月、山王神社・八王子神社を合祀した。

本殿が県の文化財に指定されている。例祭は10月5日。正月に鈴賜神事があるという。

境内社に、丹生神社(丹生都比売命)、八坂神社(素盞嗚尊)、九社神社(底綿津見命など)、愛宕神社(香具都智命)、稲荷神社(倉稲魂命)がある。

資料によって御祭神のブレが大きい。他に、大山咋命大山祇命天忍穂耳命大巳貴命・秡戸九柱神・市杵島姫命菅原道真・大社命・白髪命などを祀るとも。

【ご利益】
地域安全、一族・子孫繁栄、家内安全
荒田神社 和歌山県岩出市森
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