四天王寺七宮の一つ、奈良末期の工事で地名が河堀、7月だんじり
[住所]大阪府大阪市天王寺区大道3-7-3
[電話]06-6771-6513

河堀稲生神社(こぼれいなりじんじゃ)は、大阪府大阪市天王寺区大道にある神社。四天王寺七宮の一つで、近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第12代景行天皇の時代、当時昼ヶ丘と呼ばれていたこの地に稲生の神(宇賀魂大神)を祀ったのが最初とされている。

聖徳太子が四天王寺を建立した際に社殿が造営され、当時暗殺されたばかりの第32代崇峻天皇を合祀して四天王寺七宮の一つに数えられた。

『続日本紀』によれば、奈良時代末期の延暦7年(788年)3月、摂津太夫の和気清麻呂が農業の振興と水害の防止を目的に、大規模な土木事業を提案した。

それは、摂津国と河内国の国境に河川を築いて、西方の海に流し込む、というもので、その工事の安全が当社で祈願された。

この工事を境に、付近一帯の地名表記は古保礼から河堀と改まった。

江戸時代初期、片桐且元の寄進により、壮麗な権現造の拝殿が再建された。江戸時代前期の元禄2年(1689年)、素盞嗚尊を勧請し、合祀した。

明治40年(1907年)、清水谷にあった稲荷神社を合祀し、現社名に改称。この稲荷神社は、大阪城内の屋敷の鎮守だった。

翌明治41年(1908年)、生野八坂神社を合祀した。ただし、同社は戦後になって復社している。

昭和20年(1945年)の大阪大空襲により、江戸時代からの壮麗な社殿は焼失した。現在の建物は昭和25年(1950年)に再建されたものである。

例祭は7月18日・19日。夏祭りで、夜店も多く出て、多くの人が集まり、賑わう。御輿やだんじりも出る。

境内社に、櫻樹神社・若宮八幡宮・祖霊社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、事業成功、厄災除け
河堀稲生神社 大阪府大阪市天王寺区大道
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河堀稲生神社 大阪府大阪市天王寺区大道の御朱印