平安期に小野篁の裔が創祀、室町期奉納の数奇な運命の宮鐘
[住所]東京都町田市小野路町885
[電話]-

小野神社(おのじんじゃ)は、東京都町田市小野路町にある神社。御朱印の有無は不明。

当地、小野路の地は、古代から鎌倉街道の重要な中継点の一つとして知られていた。

平安時代の天禄年間(970年-974年)、武蔵国司として赴任した、小野篁の七世孫孫である小野孝泰が、この地に祖先の小野篁を祀ったのが始まりとされる。

御祭神は小野篁であるが、明治21年(1888年)の『小野路村誌』では、天下春命の可能性も指摘されている。

承安年間(1171年-1174年)、小山田氏が小山田城の支城として小野路城が築城された。

そこには、小野小町がその水で目を洗ったら病が治ったという伝説のある「小町井戸」が残っている。小野氏との関わりの深さを感じさせる。

室町時代の応永10年(1403年)、小野路村の僧正珍が寄進を募り、交通安全を祈願して宮鐘を奉納した。

朝夕に別当寺の清浄院の僧がこの宮鐘を撞いて旅人に時を知らせたという。なお、清浄院は現在廃寺になっている。

この宮鐘は、戦国時代の文明年間(1469年-1487年)に山内上杉氏と扇谷上杉氏が争った際、山内上杉氏の兵によって陣鐘として持ち去られた。

現在、この鐘は、神奈川県逗子市沼間の海宝院で梵鐘として使用されている。

江戸時代前期の寛文6年(166年)の検地の時、文殊料として田1反8歩があったが、明治の神仏分離の時、文殊仏とともに千手院に移した。

明治年間(1868年-1912年)、各谷戸に鎮座する13の神社を合祀した。境内末社に天満宮八坂神社がある。参道脇には「地神」を祀った石塔が建っている。

現社殿は昭和3年(1928年)4月3日の再建である。昭和59年(1984年)、多摩市の塩沢貞が宮鐘を復元、寄進され、現在は拝殿の右側面に設置されている。

神輿は、当社の神輿保存会によって修復事業が行なわれ、昭和60年(1985年)9月に奉納された。例祭は9月13日。

【ご利益】
交通安全、出世開運、病気平癒
小野神社 東京都町田市小野路町
【関連記事】
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧