室町期から続く、4ヶ村合同の祭礼と宮坐神事、平安期の重文神像
馬見岡神社 滋賀県近江八幡市馬渕町東山476
[住所]滋賀県近江八幡市馬渕町東山476
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馬見岡神社(まみおかじんじゃ)は、滋賀県近江八幡市馬渕町東山にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「馬見岡神社二座(近江国・蒲生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

岩倉山の西裾に鎮座する。創立年代は不詳。御祭神は天戸間見命・天津彦根命。天戸間見命は、天斗麻彌命とも書かれ、額田部湯坐連などの祖。

『新撰姓氏録』に、額田部湯坐連は天津彦根命の子・明立天御影命(天之御影命)の後とある。当社2柱はいずれも額田部湯坐連に関係することになる。

岩倉山の山上には磐座があるという。また、山腹には岩倉山古墳群、南古墳群、妙感寺古墳群がある。

当社前の水田の中にも、岩塚古墳、ラカン塚古墳など5世紀-7世紀の築造とされる古墳がまとまっている。

江戸時代には、馬気大明神と称され、吉田家より正一位の宗源宣旨を受けた。江戸時代中期の宝暦13年(1762年)、社殿を造営した。

明治9年(1876年)、村社に列した。

5月2日に春祭りがある。室町時代末期頃から始まったとされる。4月26日から、4ヶ村で祭礼が始まる。

4ヶ村は、当社を中心に、岩倉の諏訪神社、馬淵の八幡社、千僧供の椿神社。中世の様式を伝える、古式の宮坐神事。

5月2日の朝渡りは、全氏子が裃袴で、鉦・太鼓・神輿で行列し、椿神社から当社まで渡御する。

直会は拝殿下にゴザを敷き、御供割神事が行われる。神酒と御供(米)のみで飲食がなされる。

境内社に、諏訪大明神・稲荷大明神がある。平安時代の作とされる神像8体が伝わり、国の重要文化財に指定されている。

なお、式内社「馬見岡神社」の論社は他に、蒲生郡日野町村井の馬見岡綿向神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全、一族・子孫繁栄
馬見岡神社 滋賀県近江八幡市馬渕町東山
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