弘法大師開基の舘山寺に隣接、その開基以前に鎮座の古社
[住所]静岡県浜松市西区舘山寺町2234
[電話]053-487-0107

愛宕神社(あたごじんじゃ)は、静岡県浜松市西区舘山寺町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「曽許乃御立神社(遠江国・敷智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

浜名湖の北東、観光地として有名な舘山寺の北の外れに鎮座する。奈良時代の神亀4年(727年)、鎮座したと伝わる。御祭神は火之迦具土神

舘山寺(かんざんじ)は平安時代の弘仁元年(810年)、弘法大師空海によって開基されたと伝えられる古刹で、秋葉山秋葉寺の末寺だった。

近くには、弘法大師が自ら堀り、こもって修行したと伝わる洞窟「穴大師」がある。

明治の廃仏毀釈で廃寺となったが、その後再興され、曹洞宗となった。

当社は、堀江村はもとより庄内・内山他7ヶ村の総社だった。

貞享年間(1684年-1688年)、堀江藩主大沢右京大夫殿の祈願所として、年々祭祀料1石2斗が寄進された。

江戸時代前期の元禄16年(1703年)、社殿が焼失。同年中には再建された。

明治7年(1874年)5月、村内の10社を合祀、各村に神社が置かれたので、それ以来堀江村の村社になった。

境内案内では、村内10社について、財宝の神、幸運の神、厄除の神、子育ての神、海の神、山の神と表現している。

例祭は7月24日で大祭。7月第3土・日曜日に手筒花火の奉納や、町内の屋台引き回し、手踊りなどが行われる。

なお、式内社「曽許乃御立神社」の論社は他に、西区呉松町に式内同名神社がある。

【ご利益】
火防、家内安全、諸願成就
愛宕神社 静岡県浜松市西区舘山寺町
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