要衝に苅田姫命を奉斎、戦国期から牛頭天王、多比鹿神社が兼務
伎留太神社 三重県三重郡菰野町切畑579
[住所]三重県三重郡菰野町切畑579
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伎留太神社(きるたじんじゃ)は、三重県三重郡菰野町切畑にある神社。現在は多比鹿神社の兼務社で、御朱印も多比鹿神社で頂ける。

『延喜式神名帳』にある「伎留太神社(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)。創祀・創建年代は不詳。

近江に通じる、集落から離れた山中にあり、古来近江より八風峠を越え、朝明川に沿って北勢の平野に出る要衝に奉祀されたものとされる。

御祭神は、苅田姫命。式内社としては若狭国遠敷郡の苅田比売神社、備中国小田郡の在田神社で祀られている。

在田神社によれば、苅田姫命は、阿知使主・坂上苅田麻呂の末裔で、鉄鉱や水銀を採掘した犬一族の神であるという。

戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)、兵火を避けるため、あるいは織田信長対策として、信長の氏神である牛頭天王と称した。

江戸時代には切畑村内に天神社、牛頭天王社、山神社と三社あった、そのうちの牛頭天王社に相当する。

明治42年(1909年)5月、多比鹿神社に合祀されたが、旧社殿はそのまま残され、昭和24年(1949年)2月に再び切畑村の旧社殿に分祀された。

本殿脇に「延喜式内社伎留太神社鎮座跡」の石碑がある、多比鹿神社に合祀された時に建立されたもの。

現在までに大山咋命素盞嗚命菅原道真を合祀する。例祭は多比鹿神社と同様、10月14日で、秋季例大祭。

【ご利益】
交通安全、良縁・安産、地域安全
伎留太神社 三重県三重郡菰野町切畑
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