標高1421メートルの二王子岳、役小角が創建、現在はキャンプ場も
[住所]新潟県新発田市田貝2010
[電話]0254-25-2536

二王子神社(にのうじじんじゃ)は、新潟県新発田市田貝にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「美久理神社(越後国・沼垂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

市の西に聳える、飯豊山系の西に位置する信仰の山、標高1421メートルの二王子岳の中腹に鎮座する。当社境内から登山道が東へ延びている。

社伝によれば、役小角が二王子岳に詣で、神仏を祀り、弟子に奉仕させて、代々田貝村に住まわせたという。

二王子岳山頂に、奥の院が、登山道に、一王子神社、三王子神社が祀られている。昔は、参道に二王子社も存在した。麓の遥拝所が当社。

明治の神仏分離までは、修験管掌で二王子権現と称し、「嶽の峯」「嶽の権現」とも呼ばれていた。

一王子に熊野権現、二王子に不動明王、三王子に蔵王権現、奥の院に大黒天と毘沙門天を祀った。

修験道の霊山として、羽黒山とともに名高く、越後守護職佐々木盛綱以来、累代の加治家の総鎮護神とし、また堀丹後守をはじめ他の領主・武家の尊信も厚かった。

明治になって、大山祇神社と改称し、またその後に現社号に改称した。明治7年(1874年)の報告書では、御祭神に大山積神が加わっていた。

現在までに、御祭神は大国主大神豊受姫大神一言主大神熊野加布呂大神を配祀する。例祭は5月2日-3日で、例大祭。

神域には巨杉(登龍杉)が空を覆い、清流は滝(瀬織津姫命の石塔)となって霊気に満ちており、境内は現在、キャンプ場としても利用されている。

登山道にはトイレはなく、当社やそのキャンプ場で済ませる必要がある。

なお、式内社「美久理神社」の論社は他に、市内東宮内の藤戸神社、新潟市中央区沼垂の白山神社がある。

【ご利益】
厄災除け、身体健全、開運招福、産業振興
二王子神社 新潟県新発田市田貝
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