奈良期に伊予を勧請、北東20キロほどの地、歴代武将の崇敬
三島神社 新潟県柏崎市剣野町2-18
[住所]新潟県柏崎市剣野町2-18
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三島神社(みしまじんじゃ)は、新潟県柏崎市剣野町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「三島神社(越後国・三島郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

奈良時代の天平13年(741年)、伊予国一宮である三嶋神社から勧請したという。御祭神は大山祇命

ただし、『神祇志料』では三嶋縣主等祖・玉神玉命、『越後野史』では三島宿禰を御祭神としている。

『越後野史』によれば、当社の北東20キロの山中、長岡市大積三島谷町が本来の鎮座地だという。

江戸時代前期の元禄年間(1688年-1704年)、越後高田藩主稲葉正通が、遠祖越智氏の祖神が三島大明神であることから、当地へ移したという。

ただし、江戸時代初期の元和8年(1622年)4月15日の松平忠昌安堵状に「刈羽郡大窪村内三嶋大明神」とあり、元禄以前から当地に鎮座していたという説もある。

どちらにしろ、室町時代には宇佐美氏、その後、長尾為景、上杉景勝、堀秀治などの歴代武将・藩主に崇敬された。

安土桃山時代の文禄4年(1595年)には、上杉景勝が兜を寄進し、江戸時代になっても、堀直政の田地寄進状(1658年)などが残る。

明治6年(1873年)、県社に列した。その後の火災や台風によって、現在はそのころの面影はない。現在の社殿は、昭和6年(1931年)に再建されたもの。

現在までに、相殿に大日本根子彦太瓊命吉備津彦命を祀る。境内社に御霊社があり、当社を移した稲葉氏の祖霊を祀る。

他の境内社に、若宮祭神(若年命)・藤本正一位稲荷祭神(蒼稲魂命)がある。参道の途中に明治33年(1900年)建立の石橋が架かっている。

【ご利益】
武運長久・勝運、一族・子孫繁栄、五穀豊穣
三島神社 新潟県柏崎市剣野町
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