八木山・八木ケ鼻と門守、新田氏ゆかり、大蛇伝説の社を合祀
八木神社 新潟県三条市北五百川37
[住所]新潟県三条市北五百川37
[電話]0256-47-2733

八木神社(やぎじんじゃ)は、新潟県三条市北五百川37にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「伊加良志神社(越後国・蒲原郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

現在は、八木大明神(倉稲魂命)と守門大明神(豊磐間戸命・櫛磐間戸命)の二社が相殿となっている。

神域である八木ケ鼻は、原始の頃に神霊の降臨があって、崇拝の対象とされ、その頂上には、かつて一社が建立されていたという。八木大明神の始源。

また、麓の岩窟からは縄文遺跡も検出されている。また、五十嵐川対岸段丘上の「御渕上遣跡」が岸壁の真向いにある。

守門大明神は、平安時代前期の大同2年(807年)の勧請という。八木は「米」に通じるとして倉稲魂命とされ、守門は門守の意で、郷の守護神だという。

新田氏とゆかりの神社で、神紋も新田氏の紋である「丸に一引両」。参道には、新田義貞の後裔重基の歌碑、神恵泉歌碑がある。
八木やまの こかげ涼しく わき出し 清水は神の 恵みとぞおもふ
当社では現在までに、新田義貞・新田義顕・新田義興・新田義宗を併せて祀る。

高城々主長尾景久の祈願社で、式日には参詣し、太刀を奉納したという。

江戸時代には、村松藩主堀家が参拝、奉幣を常とし、金品の他、神域八木ヶ鼻のハヤブサ彫刻額一対などを寄進した。

現在の本殿は江戸時代前期の万治元年(1657年)に、拝殿は江戸時代中期の明和5年(1768年)に再建されたもので、市の文化財に指定されている。

昭和4年(1929年)、大蛇伝説と雨乞い信仰で有名だった雨生神社(まごいじんじゃ。高靇命)を合祀。

なお、この雨生神社にちなんだ、下田(しただ)ふるさと祭り「雨生の大蛇祭」が毎年夏に行われている。

また、現在までに、大山祇命誉田別命天照皇大神も合祀している。例祭は5月19日。

境内社に、神明子安神社(天照皇大神・木花咲耶姫命)、火神社(迦具津知命。不動堂)がある。

なお、式内社「伊加良志神社」の論社は他に、市内飯田の五十嵐神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、病魔退散
八木神社 新潟県三条市北五百川
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