平安期勧請と伝わる熊野大権現、楼門の機能兼ね備えた舞台
[住所]東京都西多摩郡奥多摩町小丹波473
[電話]0428-85-2305

熊野神社(くまのじんじゃ)は、東京都西多摩郡奥多摩町小丹波にある神社。小丹波熊野神社とも。御朱印の有無は不明。

平安時代の仁寿3年(853年)12月の勧請と伝わる。御祭神は、伊邪那美乃命・速玉乃男乃命・事解乃男乃命。

もとは熊野大権現と称した。江戸時代中期の安永7年(1778年)1月1日、社殿が焼失した。

旧社殿は現社殿石段下にあったが、安永8年(1779年)に原島貞兵衛らによって現在地に移された。

御神体は円鏡で、三体の土偶神体も祀られている。現在までに、相殿に五十猛命を祀る。

桁行12.7メートル、梁間5.5メートル、懸造、屋根入母屋造、カヤ葺の舞台がある。「小丹波熊野神社の舞台」として、都指定有形民族文化財。

演劇の舞台としての機能と、神社の楼門に似た性格とを兼ね備えた特殊な遺構で、階下の中央は神社の参道、社殿に向って右脇間は楽屋、左脇間は物置になっている。

なお、これと同じ様式の舞台が、当社から南東約1.1キロメートルの川井八雲神社にも現存し、都指定有形民族文化財。

例祭は4月29日。カラオケや芝居の後、囃子が奉納される。

境内社に、丹生神社、日枝神社、八坂神社、天照大神、八幡神社、豊受大神、阿夫利神社などがある。

社殿横には変わった形をした自然石が塩竈神社として鎮座、安産の神様として信仰されている。

【ご利益】
家内安全、リフレッシュ、安産
熊野神社 東京都西多摩郡奥多摩町小丹波
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