当初は港寄りに鎮座、純友の反乱、義経の祈願、湊口祭だんじり
[住所]兵庫県南あわじ市湊里字大神ヶ内1287
[電話]0799-36-4382

湊口神社(みなくちじんじゃ/みなとくちじんじゃ)は、兵庫県南あわじ市湊里にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 淡路国 三原郡「湊口神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。御祭神は、河口の神、湊の神である速秋津日子命速秋津比売命

当初は境外社の沖の荒神の祠(加萬土神)がある、現在地よりも港寄りの場所に鎮座した。正式には、沖荒神社(おみこうじんじゃ)だという。

平安時代の貞観元年(859年)12月14日に従五位下、元慶8年(884年)9月11日に従五位上に進んだ。

天慶3年(940年)の藤原純友の反乱に際しては、当社地あたりが上陸地となり、純友軍は淡路国府を襲撃したという。

これに対して、討伐方の藤原国風は当社に海賊平定を祈願し、成就したため、天慶3年2月1日に正四位下と進んだ。

中世になって、200メートルほど南の大明神と呼ばれる地に遷座した。源義経が平教経との戦いに際して、湊浦に来て、佩剣を神前に捧げて快晴を祈願したという。

鎌倉時代になると当社は衰微した。一方、現在地近くには、万治2年(1659年)、八幡神社(誉田別命)の社殿が再興された。

明治になり、大明神のさらに南に位置した八幡社の境内に移転し、当社は郷社に、八幡社は村社に列し、併存する形となった。

現在拝殿の額には両社の名が並んで記されており、本殿右には当社神として湊口明神が、本殿左には八幡社御祭神が祀られているという。

例祭は、2月第4日曜日が春季例祭、10月第3日曜日が秋季大祭。湊口祭とも呼ばれ、だんじりが出る。

境内社に、仲哀天皇社、天照皇大神社、稲荷大明神社、仁徳天皇社、玉依姫命社などがある。

【ご利益】
水難除け、海上安全、厄災除け
湊口神社 兵庫県南あわじ市湊里
【関連記事】
兵庫県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、兵庫県に鎮座している神社の一覧