日本最古の植木の産地、秦氏との関わり、もとは久安寺の奥院
[住所]大阪府池田市吉田町1
[電話]072-751-2116

細川神社(ほそかわんじゃ)は、大阪府池田市吉田町にある神社。神社本庁に属さない単立神社である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 豊島郡「細川神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

鎮座地は吉田と呼ばれる池田市北部で、細郷とも呼ばれた。土地が高く水はけがよく、風水害などによる大きな被害もない。

細郷は、日本最古の植木の産地とされ、その歴史は戦国時代にまで遡るという。

創祀・創建年代は不詳だが、『大阪府全志』には、奈良時代の天平年間(729年-748年)以前とある。

御祭神は、細川水大神・五十猛尊。神社明細帳に「祭神不詳」とあり、『大阪府史跡名勝天然記念物』では細川水神・素盞鳴尊菅原道真とする。

古代、当地は秦氏の居住地で、井口堂の二子塚古墳、鉢塚の鉢塚古墳などとも関連しているとされる。

当社近くの伊居太神社呉服神社との関連も指摘される。しかし、中世以降は式内社としての所在が不明となった。

江戸時代中期の享保年間(1716年-1735年)に、並河誠所が式内社に比定するまでは久安寺の奥院として伝わっていた。

『摂津名所図会』に「細河神社 吉田村慈園寺山にあり。延喜式内、今毘沙門天と称し、久安寺奥院とす」とある。

明治5年(1872年)、村社に列した。

明治40年(1907年)9月19日、伏尾の天満宮、中川原の門同素盞鳴尊、古江下垣内の八幡神社、東山字久保の愛宕神社を合祀した。

明治41年(1908年)12月、神饌幣帛料供進社に指定された。

例祭は、秋祭りが10月、夏祭りが7月。古代の名残である禰宣制度が伝わり、東山から11名、吉田から3名が選ばれ、年長者が神職となる。

境内社に、皇大神社・大国神社がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、林業・植木業・産業振興
細川神社 大阪府池田市吉田町
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