白田の起源か、来宮神社か、三島大神の御子神と五十猛命を祀る
志理太乎宜神社 静岡県東伊豆町白田168
[住所]静岡県賀茂郡東伊豆町白田168
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志理太乎宜神社(しりたおぎじんじゃ)は、静岡県賀茂郡東伊豆町白田にある神社。来宮神社とも。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「志理太乎宜神社/志理太宜神社(伊豆国・賀茂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は志理太乎宜命。三島大明神事代主命)と三番目の后である佐伎多麻姫命との間に生まれた八王子の中の五番目「志たひ」とされる。

式内社名は写本によって「乎」があったりなかったりする。古い写本にはないので、ない方が正しいとされる。

また、「宜」は「冝」と書かれる場合もある。しかし、当社境内の石碑には「宣」とある。

ただ、当社を式内比定する説は、『三宅記』が存在する以前の話で、現在は有力視されていないようだ。

他の論社に、東京都三宅村の椎取神社(しいとりじんじゃ)がある。社名と御祭神名の音が近いためか。

ただ、当社名が地名の白田に転化した可能性はあるという。白田来神社とも、白田来浜神社とも呼ばれ、白田の来宮として定着した。

当社は白田川南岸、海寄りに鎮座するが、白田川北岸の内陸寄り、片瀬には片菅神社が鎮座する。

片菅神社の御祭神は、当社の弟神にあたる、八王子の七番目「かたすけ」こと片菅命。当社と片菅神社は兄弟神を祀ることになり、一対の神社とされる。

棟札によると、南北朝時代の康永2年(1343年)に再建されたという。現在の本殿は江戸時代中期のものという。

覆屋の中にある本殿は、二棟の流造社殿があるといい、一棟が志理太乎宜命、一棟が五十猛命で、来宮神社としての御祭神といえる。

例祭は10月24日・25日。毎年12月17日から7日間、酒精進の習慣があるという。河津の杉桙別命神社と同様なものとされる。

式内比定が後、もとが来宮神社(木の宮)という可能性もあるが、来宮神社としての風習も根強く受け継がれている。

【ご利益】
木の神、リフレッシュ、断酒
志理太乎宜神社 静岡県東伊豆町白田
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