古来天神と呼ばれた「おほゐの明神」、付近に残る井の地名
波夜多麻和気命神社 静岡県下田市相玉8
[住所]静岡県下田市相玉8
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波夜多麻和気命神社(はやたまわけのみことじんじゃ)は、静岡県下田市相玉にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』伊豆国賀茂郡にある「波夜多麻和氣命神社」「佐伎多麻比咩命神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

稲生沢川の南岸、小さな尾根の上に鎮座する。創祀年代は不詳。御祭神は波夜多麻和気命。

式内社「波夜多麻和氣命神社」は、『伊豆国神階帳』に「従四位上 おほゐの明神」とある。

式内社「波夜多麻和氣命神社」については、伊豆山神社にあった早追権現に比定する説もあったが、早追権現はすでに廃されている。

鎮座地名の「相玉」は、「波夜多麻」の転訛だと考えられている。「はや」が「はい」となり「あい」になったという。

「おほゐ」は大井。当社周辺に井ノ垣内や井の林、荒井の田、荒井が谷戸などの地名が残っている。

また、『伊豆国式社考』では、当社を式内社「佐伎多麻比咩命神社」に比定する。他の論社に、東京都三宅村の御笏神社、下田市須崎の両神社がある。

室町時代の「正長元年(1428年)10月12日 相玉天神宮」銘の鰐口が伝わる。もともと天神、地名を付けて、「相玉天神」などと呼ばれた。

明治6年(1873年)9月、村社に列し、明治14年(1881年)1月27日、現社号に改称した。例祭は10月14日。

【ご利益】
五穀豊穣、身体壮健、健康長寿
波夜多麻和気命神社 静岡県下田市相玉
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