地名「豊田」命名した航海・豊穣の女神、柳井姫・阿波奈美命
奈伎良比売命神社 島根県隠岐郡海士町豊田489
[住所]島根県隠岐郡海士町豊田489
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奈伎良比売命神社(なぎらひめじんじゃ)は、島根県隠岐郡海士町豊田にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陰道神 隠岐国 海部郡「奈伎良比賣命神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は奈伎良比売命。奈伎良姫とも。宇受賀命神社比奈麻治比売命神社の間にもうけられた御子神とされる。

伝承によると、奈伎良姫は伊予の国から出航したが、日本海を航行中に暴風雨にあって方向を見失った。

困っていると、はるか彼方に火の明りが見えたので、これに向かって船を進めたところ、無事に島にたどり着いた。

翌日、仮の宿から集落を眺めると、朝日を拝む、海に開けた土地だった。姫はこの場所を気に入り、豊かに稲がみのる場所、豊田(とよだ)と命名した。

そして、ここに社を建て、産土神として鎮まったという。この奈伎良姫は、柳井姫の別称ともされる。

以前まで、当社は柳井姫神社・柳井媛大明神とも称していた。「なぎら」が「やなぎ」に転化したという。

他にも「あわなぎ」に転化して阿波奈伎命、阿波奈美命とも、あるいは奈伎良媛神社などとも。例祭は7月5日。

境内地には町指定の天然記念物ヤブツバキ・イヌマキが植生している。

大社造の本殿の他、中殿・拝殿・参寵所・手水舎などがある。境内社に、御崎社・大歳社・月輪社・三保社などがある。

【ご利益】
農林漁業の幸と航海安全、安産、子育て
奈伎良比売命神社 島根県隠岐郡海士町豊田
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