古くからの酒造の神、室町期の随神像、桃山期の本殿
松尾神社 山梨県甲斐市中下条1839
[住所]山梨県甲斐市中下条1839
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松尾神社(まつおじんじゃ)は、山梨県甲斐市中下条にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「松尾神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

式内については、『甲斐国志』によって比定されているが、異説もある。『特選神名牒』では甲州市塩山の同名神社に比定している。

創建年代や由緒は不詳。大山咋命若山咋命中津嶋姫命少彦名命大己貴命の5柱を祀り、酒造りの神として崇敬された。

室町時代の文安2年(1445年)正月の作になる随神像がある。この年は、たまたまかもしれないが、市内名取にある同名神社の創建年代に合致する。

現在の本殿は安土桃山時代の作と考えられている。一間社入母屋造り、向拝に軒唐破風をつけ、銅板葺。

身舎につけられた「かえるまた」の意匠に特徴があり、形態および内部に用いた彫刻の図案的な表現も特徴的。市の文化財に指定されている。

江戸時代、朱印社領は3石8斗だった。明治3年(1870年)、郷社に列した。例祭は4月28日。

【ご利益】
酒造、産業振興、地域安全、家内安全
松尾神社 山梨県甲斐市中下条
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