美氣毛智(みけもち)とも、廣瀬大社と同じ珍しい食の総合神
飯持神社 新潟県佐渡市飯持236
[住所]新潟県佐渡市飯持236
[電話]-

飯持神社(いいもちじんじゃ)は、新潟県佐渡市飯持にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 佐渡国 雑太郡「飯持神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

小倉川の大きな堰をすぐ近くに見下ろす台地の先に鎮座する。創建年代は不詳。美氣毛智(みけもち)とも読まれる。

御祭神は保食神。美氣毛智とも、若宇賀能売神とも、御膳持須留若宇賀能売神とも。若宇賀能売神は、大和廣瀬大社の御祭神と同じ。

若宇賀能売神は、伊勢の神宮(伊勢神宮)の豊受大神宮(外宮)の御祭神である豊受大御神の分身、または倉稲魂神と同一神とされる。

しかし、廣瀬大社御祭神の御神徳から、山谷の悪水を良水に変え、さらに河川の氾濫を防ぐ神としても知られている。

どちらにしろ、五穀をはじめ、牛馬・養蚕・鳥魚などの「食」に関する守護神として、また旧河内村、旧畑野町の産土神として崇敬されている。

近世までの由緒は不詳。延宝年間(1673年-1681年)、橘三喜が社参、「萬民のみたまのふゆをうけ持のかみの社はかすかなれども」という額を奉納したという。

当社の宝物だったが、現在は所在不明。内容は、若宇賀能売神を御祭神とするのは、当社の他、廣瀬大社や限られたその分祀があるのみのことを指摘したものか。

江戸時代中期の元文4年(1739年)、再建の記録がある。明治6年(1873年)6月、郷社に列した。

例祭は3月と9月。境内社に、八幡神社(応神天皇武内宿禰)、白山神社(気長足姫尊菊理姫命)、小田原神社(狭依姫命)がある。

境内社御祭神は、境内案内板通りだが、白山神社の気長足姫尊は、八幡神社御祭神の誤植だろうか。また、境内に社が見えず、本殿相殿とも。

【ご利益】
五穀豊穣、牛馬・養蚕・漁撈守護
飯持神社 新潟県佐渡市飯持
【関連記事】
新潟県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、新潟県に鎮座している神社の一覧