もとは「嶽山」の頂上に鎮座、弥生後期からのたたら製鉄
[住所]大阪府柏原市青谷1025
[電話]072-979-0683 - 金山媛神社

金山彦神社(かなやまひこじんじゃ)は、大阪府柏原市青谷にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 大県郡「金山孫神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創建年代は不詳。金山媛神社とともに、製鉄の神で、もとは「嶽山」の頂上に鎮座していたとも伝わる。御祭神は、金山毘古神

「嶽山」の詳細な位置は不詳で、標高276.4メートルの「とめしよの山」と呼ぶ山の西半部とも、龍田大社の奥宮「御座峰」の近く、とも。

別に、東の寺山の上にあったとも。寺山の頂上には三株の大松があったが、大正13年(1924年)夏、枯死したと伝わる。

この地方の製鉄は、鉄の重要性の向上とともに、弥生時代後期から古墳時代にかけて行われていたとされ、その守護神、恵みをもたらす神として崇敬されたと考えられる。

平安時代の貞観18年(875年)閏4月7日に從五位上に進んだが、『延喜式神名帳』以降の由緒は不詳。

北峰山青谷寺の鎮守として、山王権現、八大金剛童子社などと呼ばれたという。明治5年(1872年)、村社に列し、明治8年(1875年)に現社号に改称。

平成10年(1998年)11月、当社境内で古代たたら復元として、古代製鉄実験と刀鍛冶の実演が行われた。

製鉄では、高さ1メートルほどの円筒型のたたら炉が築かれ、細かく砕いた鉄鉱石破片の投入や送風など一昼夜かけて作業が行われ、炉の底に27キロの鉄塊を得た。

刀鍛冶では、刀鍛冶のホドが築かれ、河内国平無鑑査刀匠によって、日本刀の鍛錬作業が行われた。

御神木の杉は樹齢500年ほどとされ、かつて社叢には大きい杉の木があったそうで、現在切り株として残っているという。その杉の木のうなり声に関する民話が残るという。

例祭は10月25日で、だんじりの宮入りなどがある。7月15日に夏季例祭がある。境内社に、龍王神社・稲荷神社。

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金山彦神社 大阪府柏原市青谷
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