楽浪郡からの渡来人、宇多天皇の外祖母の一族、誉田八幡宮の境内社
当宗神社 大阪府羽曳野市誉田3-2-8
[住所]大阪府羽曳野市誉田3-2-8
[電話]072-956-0635 - 誉田八幡宮

当宗神社(まさむねじんじゃ)は、大阪府羽曳野市誉田にある神社。現在は、誉田八幡宮の境内社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 志紀郡「當宗神社三座」に比定される式内社(大社、月次新嘗)。近代社格では無格社。

もとは誉田八幡宮の東100メートルほどの所、かつて当宗垣内と呼ばれていた場所に鎮座していた。

その旧地は、方生川(碓井川)と東高野街道(京街道)との交差点の北東に8平米ほど残存している。

当地は第12代景行天皇皇子で、第13代成務天皇の弟である五百城入彦命の一族の土地だった。

5世紀頃、楽浪郡からの渡来人である当宗忌寸が住み、そのまま子孫の当宗直の一族の居住地となった。

『寛平御記』に仁和5年(889年)4月、宇多天皇の外祖母にあたる河内当宗神を祭祀すべしとの記述がある。

宇多天皇の外祖母は仲野親王の正室で、当宗直に連なる当宗忌寸の子孫とされる。

当宗忌寸の祖神である山陽公が祀られたとされるが、『延喜式神名帳』には三座とあり、不詳。当宗忌寸の祖神には、関連して市内駒ヶ谷の杜本神社がある。

なお、『河内国式神私考』では、御祭神を第15代応神天皇の皇后である仲媛命としている。

往昔は勅使参向して神事が行われ、朝廷の崇敬が相当厚かったとされる。しかし、中世になって社運が衰退した。

明治になっても社運は戻らず、無各社となった。明治40年(1907年)11月16日、誉田神社、現在の誉田八幡宮の境内に遷座した。

現在は、誉田八幡宮の本殿に向かって右手に境内摂社として小祠が鎮座する。現在の御祭神は素盞鳴尊

【ご利益】
厄災除け、一族・子孫繁栄、病気平癒
当宗神社 大阪府羽曳野市誉田
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