式内丸子社が明治期に浅間社と合併して一扉二社の神社に
[住所]静岡県沼津市浅間町4
[電話]055-962-0330

丸子神社・浅間神社(まるこじんじゃ・せんげんじんじゃ)は、静岡県沼津市浅間町にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社名の通り、二つの神社が合併し、一扉二社の神社となった。そのため、浅間神社・丸子神社、丸子・浅間神社、浅間・丸子神社などとも表記される。

丸子神社は、『延喜式神名帳』にある「丸子神社(駿河国・駿河郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

社伝によれば、第10代崇神天皇の御代に創祀されたという。主祭神は、金山彦命

平安時代の天暦年間(947年-957年)、村上天皇の天下太平御祈願所、南北朝時代の建武2年(1335年)、後醍醐天皇の武運長久永代祈祷所となったという。

室町時代末期には戦火のために社殿を焼失。江戸時代に復興し、境内は8町8反四方、社領530石、社家86人を数えたという。非常に規模の大きい大社だった。

しかし、江戸時代後期の天保2年(1831年)、社殿が焼失。これを機に、現在の沼津市丸子町、駿河国沼津堂敷免の社地から、現在地の浅間神社の相殿となった。

相殿の期間と思われるが、明治元年(1868年)10月7日、明治天皇が当地を通過の際、官幣使を派遣したと伝わる。

明治10年(1877年)2月、浅間神社の社殿再建の時に正式に奉遷された。旧社地には今も社殿が残り、当社の御旅所となっている。

現在までに丸子神社は、国常立尊大山咋命豊受姫命宇迦之御魂命素盞嗚尊稲田姫命大国主命少彦名命事代主命大物主命火之迦具土命猿田彦命日本武尊菅原道真・平将門・大己貴命・思兼神を配祀している。

なお、式内社「丸子神社」の論社は他に、御殿場市東田中の二岡神社がある。

浅間神社は、平安時代の延暦20年(801年)、坂上田村麻呂が東征凱旋の際、狩野川の右岸、現在の市内宮町に奉斎したという。

主祭神は木花開耶姫命。鎌倉時代の建仁3年(1203年)、現在地である浅間町に遷座した。

この浅間神社は、江戸時代の参勤交代の際、諸大名の多くが参拝して幣帛を献じ、武運長久・道中安全を祈願したという。

また、古くから縁結び・安産の神として地域から厚く信仰されている。現在までに、瓊瓊杵尊彦火火出見尊を配祀する。

当社の例祭は9月15日。浅間祭として知られている。

【ご利益】
金運、事業成功、交通安全、安産
丸子神社・浅間神社 静岡県沼津市浅間町
【関連記事】
静岡県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
静岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、静岡県に鎮座している神社の一覧
丸子神社・浅間神社 静岡県沼津市浅間町の御朱印