往古からの祈雨の神、吉野からの分遷とも、「莵田川之朝原伝承地」
[住所]奈良県宇陀市榛原雨師366
[電話]0745-82-0114 - 墨坂神社

丹生神社(にうじんじゃ)は、奈良県宇陀市榛原雨師にある神社。雨師朝原の北西奥の山の中腹に鎮座する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「丹生神社(大和国・宇陀郡)」に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では村社。

雨師(うし)は、道教における雨の神で、神農氏に火の中へ入っても火傷をしない水玉散の処方を教えたり、西王母の石室に出入りしたなど伝わる。

当社の創建年代は不詳。御祭神は、高靇神。『大和志料』には、丹生都姫命罔象女尊伊弉册命とある。

往古より祈雨の神として信仰が厚いという。

社前の掲示板には、「初代神武天皇が丹生川上に陟って天神地祇を祭り、莵田川の朝原で呪いをしたと『日本書紀』にあるが、その莵田川の朝原の地がここである」とある。

当社南1キロほどを莵田川が流れており、当社境内には「莵田川之朝原伝承地碑」がある。

莵田川の朝原については、丹生川上神社中社付近との説もあり、当社もその吉野からの分遷とも指摘される。

『宇陀郡志料』によれば、当社後方の山中に龍王池があり、池前の方形の石は神武天皇御休石と呼ばれる。

また、龍王池の前方傾斜の東を二町下ると天の大岩と称する臥牛のように横たわる巨石があるという。石は鳥居の西100メートルの山中。

例祭は10月17日だが、近年は体育の日の近く、日柄の良い日に執行され、餅まきが行われるという。

【ご利益】
祈雨・天候、五穀豊穣、身体壮健
丹生神社 奈良県宇陀市榛原雨師
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