江戸前期に京都伏見を勧請、松尾芭蕉・小林一茶ゆかり、例祭は9月
[住所]東京都江東区大島5-39-26
[電話]03-3684-4749

大島稲荷神社(おおじまいなりじんじゃ)は、東京都江東区大島にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代前期の慶安年間(1648年-1651年)、小名木川近くの海辺が度々津波に見舞われ、耕地が荒廃し、住民が苦しんだ。

そのため、京都伏見稲荷大社の御分霊を奉遷し、産土神として奉ったのに始まる。御祭神は宇賀之御魂神

元禄5年(1692年)9月29日、松尾芭蕉が深川から小名木川を下って、門弟の桐奚宅を訪ねる途中で当社に参拝、「秋に添て 行はや末は 小松川」の句を詠んだ。

境内にはその句碑「女木塚」が建立されている。

明治36年(1903年)、太郎稲荷を合祀した。太郎稲荷社はもとは柳川藩下屋敷の邸内社で、享和年間(1801年-1804年)から信仰を集め、その後廃り流行りを繰り返したという。

昭和19年(1944年)、大島村54の愛宕神社(迦具土之命)を合祀した。合祀前の愛宕神社には、江戸時代後期の享和3年(1803年)から1年間、小林一茶が居住したと伝わる。

ただし、別の愛宕神社との説もあり、大島2丁目の愛宕神社も有力視されている。

昭和20年(1945年)3月10日、東京大空襲で社殿・社務所が全焼した。翌年に仮社殿、昭和42年(1967年)に再建がなった。

例祭は9月19日。第3週の週末に神輿渡御が行われる。6月30日が大祓式で芽の輪くぐりがある。境内社に佐竹神社がある。

区の文化財として、大正8年(1919年)銘のある石造燈籠一対、明治25年(1892年)銘の石造鳥居、石造狛犬一対、女木塚碑其日庵社中造立などがある。

【ご利益】
家内安全、出世開運
大島稲荷神社 東京都江東区大島
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大島稲荷神社 東京都江東区大島の御朱印