重林宝、池辺の開村のころに箭弓稲荷神社を勧請、鎌足稲荷大神
鎌足稲荷神社 埼玉県川越市池辺840
[住所]埼玉県川越市池辺840
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鎌足稲荷神社(かまたりいなりじんじゃ)は、埼玉県川越市池辺にある神社。鎌足稲荷大神とも。御朱印の有無は不明。

当社の鎮座する池辺(池邊)は、入間川右岸に位置する農業地域で、集落を取り囲むように水田や桑畑が広がっている。

池辺の名の起こりは、『新編武蔵風土記稿』によれば、その昔、当所に大きな池があり、その傍らを開いて一村をなしたことによるとある。

この話が伝える池は、現在は跡形もないが、当地は低地であるため、かつては池があちこちにあった。

しかし、後年、耕地整理のために埋め立てられ、今では押堀など、地名にその名残を留めるにすぎない。

この池辺地区の東北端に当社は鎮座しており、保食命を祀る。宇迦之御魂大神とも。詳しい由緒は知られていないが、池辺の開村のころから祀られていると伝えられる。

正しくは正一位鎌足稲荷と呼ぶとされ、松山の箭弓稲荷神社の御分霊を奉遷した。

鎮座地の地名を重林宝という。

これは社記によれば、鎌倉時代の正元年間(1259年-1260年)に天台宗最明寺及び七堂をこの地に建立した鎌倉の臣福山某が、当地に老杉が鬱然としていたところから名付けられたもの。

以後当社を重林宝鎌足稲荷と号したと記載されている。

本殿は一間社流造りで、境内には、社殿のほかに神職の控え所とタイゴジョと呼ばれる建物がある。

祀職は、もと地内の三明院が別当であったが、神仏分離の後は、豊田本の白鬚神社社家の山畑家が務めている。境内社に、稲荷社がある。

社号からは藤原鎌足を連想させるが、関係はなさそう。神奈川県鎌倉市に鎌足伝説が残る同名の神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、家内安全
鎌足稲荷神社 埼玉県川越市池辺
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