御祭神が天岩戸で矛をもって歌舞、米倉氏の崇敬、伝統の人形芝居
鉾衝神社 山梨県笛吹市八代町米倉御所782
[住所]山梨県笛吹市八代町米倉御所782
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鉾衝神社(ほこつきじんじゃ)は、山梨県笛吹市八代町米倉御所にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 八代郡「桙衝神社(甲斐国・八代郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

第16代仁徳天皇4年4月の創立と伝えられ、御祭神に天鈿女命を祀る。町内唯一の式内社。中世には矛立明神、鉾立明神とも。

一説に、御祭神が天岩戸の前で歌舞した時に矛を持っていたことにより、社号が定まったという。

昔は源家代々の祈願所として隆盛し、武田家の頃は米倉氏により社殿などが整えられた。8月5日には米倉氏により北斗祭が斎行された。

江戸時代には歴代将軍の尊崇を得て、神領の寄進を受けていたことが伝えられている。御朱印社領4石3斗あまりだったという。

幕末、災火に遭い、社殿・宝物・古文書などを焼失したが、明治6年(1873年)には郷社に列し、明治34年(1901年)に現在の社殿が再建された。

境内社に、大神社・稲荷社・天神社・阿夫利神社・蚕影神・道祖神などがある。

本殿裏には県指定天然記念物の樹齢800年といわれた大ケヤキがあったが、落雷などにより枯死し、昭和56年(1981年)に指定解除となった。

本殿東に米倉に昔から伝っていた人形芝居の用具保存庫があり、あやつり人形の頭42、衣装道具一式と三番叟の人形3体が保存されている。

この人形芝居は、例祭の11月3日などに上演され、上述の用具は町の有形民俗文化財に指定されている。

なお、式内社「桙衝神社」の論社は他に、市内御坂町の美和神社、美和神社の旧地ともされる杵衝神社がある。

【ご利益】
技芸・スポーツ上達、縁結び・夫婦和合
鉾衝神社 山梨県笛吹市八代町米倉御所
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