もとは天王社、「山の神」鎮座跡、4月最終週末に祭礼で御輿と山車
[住所]埼玉県入間市三ツ木字西狭山23
[電話]04-2936-1545 - 三輪神社

金子神社(かねこじんじゃ)は、埼玉県入間市三ツ木西狭山にある神社。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。もとは天王社と呼ばれ、江戸時代中期の古文書『林山畑名寄帳』には「天王山の社」と記されている。

天王様として現在の入間市西三ツ木にあたる西三ツ木村の村民に信仰された。御祭神は牛頭天王。

寛政3年(1791年)6月に代官所に提出した『村鑑明細帳』には「林山畑の間、牛頭天王の社一ヶ所御座候、毎年六月十五日御領私領の百姓ども寄り合い、少々奉り掴まり申し候」とある。

明治5年(1872年)、神仏分離により、御祭神を素盞鳴尊に改め、現社号に改称した。

昭和43年(1968年)、近隣の市村家の敷地内に文化年間(1804年-1818年)より祀られていた三峰神社、西三ツ木出身の日清戦争から大東亜戦争戦没者16名を三ツ木神社として合祀した。

現在の社殿は旧社殿の老朽化に伴い、昭和23年(1948年)4月3日に氏子会が地元の用材を工面し再建した。

平成20年(2008年)、再び社殿の屋根瓦などの改修が行われた。

また天王山参道の中腹辺りに昭和40年代まで「山の神」と呼ばれた祠があった。この「山の神」は創建時期も御祭神も不明。

鎮座跡は現在も地元住民に「山の神」と呼ばれ、その場所には御神木と旧社殿の土台のみが残されている。

祭礼は「金子神社祭礼」「金子神社例大祭」「天王様の例大祭」と呼ばれ、江戸時代後期の寛政年間(1789年-1801年)にはすでに始められていたという。

江戸時代には毎年6月15日、明治期には5月1日、その後7月20日、25日に行われるようになり、昭和40年(1965年)頃再び5月1日となり、現在では4月最終土・日曜日に斎行される。

神輿、山車2台が村廻りを行い、山車では市指定無形民俗文化財「西三ツ木ばやし」が奉納される。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、地域安全
金子神社 埼玉県入間市三ツ木西狭山
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