押部谷住吉神社の旧地、縄文・弥生の遺跡が眠る元住吉山の山頂鎮座
可美真手命神社 兵庫県神戸市西区押部谷町細田1323
[住所]兵庫県神戸市西区押部谷町細田1323
[電話]078-994-4406 - 住吉神社

可美真手命神社(うましまみことじんじゃ)は、兵庫県神戸市西区押部谷町細田にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 明石郡「物部神社」に比定される式内社(小社)の論社。

押部谷町細田に鎮座する住吉神社の東、標高40メートルの小高い山上に鎮座しており、第13代成務天皇19年3月9日の創建と伝えられる。

御祭神は、可美真手命(かみまてのみこと)。社地は山林1町8反9畝18歩を有し、この山を「宮山」または「元住吉山」と称す。

奈良時代の天平勝宝6年(754年)9月13日、摂津国住吉大社の社家であった津守連が、楯神・鉾神とともに住吉大神を勧請した最初の鎮座地である。

その後、山麓に移ったのが、現在の押部谷住吉神社。現在、山頂には小さな社殿のみが建っている。

江戸時代後期の寛政11年(1799年)6月の絵図に記載され、江戸時代には「物部明神」と称した。

この元住吉山は、昭和3年(1928年)に、直良信夫の調査によって、段丘裾部から縄文土器が発見され、「元住吉山遺跡」と名付けられた。

西日本における縄文時代後期後半の標本遺跡となっている。

昭和50年(1975年)の道路建設に伴う調査では、頂上平坦部より、弥生時代中期から後半にかけての土墳墓と考えられる遺構が発見された。

さらに、昭和58年(1983年)の調査でも、縄文時代後期後半の土器が出土した。

当社の祭礼として、毎年2月17日に、住吉神社の祈年祭に併せ例祭を斎行、参列した押部谷町各地区総代と平野町常本地区の役員十数名が登拝する。

なお、式内社「物部神社」の論社は他に、市内西区池上の伊川谷惣社がある。

【ご利益】
リフレッシュ、一族・子孫繁栄
可美真手命神社 兵庫県神戸市西区押部谷町細田
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