交通の要所・田中の地に鎮座する式内・田中神社の論社、「知形囃子」
知形神社 埼玉県深谷市田中612-1
[住所]埼玉県深谷市田中612-1
[電話]048-584-2880

知形神社(ちかたじんじゃ)は、埼玉県深谷市田中にある神社。知形大神社とも。旧大里郡川本町田中。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 播羅郡「田中神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

荒川北岸、川本中学校の北に鎮座する。古くから田中と呼ばれるこの地は、交通の要所で、早くから栄えた地域だとされる。

吉田東伍『大日本地名辞書』では、下のように記し、式内比定している。
延喜式幡羅郡田中神社はこれなるべし。然るに近世この村 榛沢郡の所管なりしかば、三ヶ尻の田中天神を以て式内に擬せるも、村名にも後世まで存するを想へば、此なる知形明神ぞ式内ならん云々
ただし、これ以外の式内の由緒を伝えるもの、証拠はない。当社の創始や由緒そのものも乏しい。式内社「田中神社」の論社は他に、熊谷市三ヶ尻の田中神社八幡神社がある。

御祭神は、彦火瓊瓊杵尊。他に、菊理姫神伊弉諾尊伊弉册尊を合祀している。境内社に八坂神社(健速須佐之男神)がある。

知形大神社は昭和初期までの社号ともされるが、現在も社標や扁額などに記されており、一部の地図でも知形大神社が用いられている。

例祭は10月15日で、秋祭り。4月15日が春祭。7月1日が塞神祭。7月14日に末社八坂神社夏祭りがある。

「知形囃子(ちかたばやし)」が町の、現在は市のか、文化財に指定されている。江戸時代後期の享保9年(1794年)頃から当社氏子により受け継がれたもの。

毎年7月15日の夏祭りに11の廊を御輿の渡御の先導になって奏でられたもので、知形の囃子、馬鹿囃子、街道下り三曲よりなる。秩父囃子の源流といわれ、よく似ている。

【ご利益】
家内安全、地域安全、厄災除け
知形神社 埼玉県深谷市田中
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